コリウス |
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【コリウスについて】 |
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コリウスは、マレーシアなど東南アジア原産のシソ科サヤバナ属の春まき一年草で、明治中期に日本に入ってきたと言われています。本来は宿根草ですが、耐寒性がないので春まき一年草として扱われます。なお、コリウス属(Coleus scutellarioides)と表記される場合もあります。 葉の色は勿論のこと、葉の形や大きさなど変化に富んでいて、カラフルに色づく葉を楽しむ植物です。タネから育てる実生系の品種と栄養系の品種がありますが、栄養系の品種が大きく育ちます。 なお、少し涼しくなってくると穂状の花が咲くようになります。一般には、それほどの魅力はありませんが、下の写真の‘レインボーミックス’は花穂が大きく魅力があります。 葉の色は本当に様々で、好みの色を選ぶことができますし、葉色がミックスされたタネをまくと多彩な色合いが楽しめます。 【栽培メモ】 タネから育てると、発芽後の成育がゆっくりなので比較的手間がかかりました。もっとも、コリウスは、丈夫ですので、辛抱強く苗の生育を待っていると次第に生育のスピードが上がってきました。 そして、夏が過ぎて涼しくなってくる頃に、株も大きくなり見頃になりました。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【コリウスの概要】 |
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草丈 20〜60pほどです。 花 花は咲きますが、それほど美しいものではありません。 葉の色は赤、桃、黄色、緑などがいろいろと組み合わされて、美しい色彩をつくり出します。葉の形も様々で、変化に富んでいます。 ‘ハイウェイ’ミックス(2017.9.28) 耐寒性・耐暑性
耐寒性が弱いので一年草扱いされますが、本来は宿根草です。 霜が来る前に、鉢植えのコリウスを室内に取り込んで管理すれば、次の年も楽しむことができます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:やや難しい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Coleus・・・・・ギリシャ語の coleos(鞘)が語源です。 Plectranthus・・・・・ギリシャ語の plectron(距)+ anthos(花)が語源です。 Solenostemon・・・・・筒状の(管状の)おしべという意味です。 scutellarioides・・・・・「タツナミソウ属に似た」 |
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【主な種類と品種】 |
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以下は、実生系の品種です。
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ タネから育てる場合、好光性種子のため覆土はしません。 タネまき 発芽気温が高いので、タネまきは4月中旬〜5月に行います。育苗箱やピートバンに播きますが、好光性種子のため覆土はせず、底面吸水をします。 発芽後、苗がつまめるほどの大きさになったら、まずは2号のポリポットに植え替えます。発芽後の初期の生育が非常にゆっくりですので、焦らないことが肝要です。 2号ポットに根が回ってきたら3号ポットに植え替えて、薄い液肥を与えながら苗を育てます。 ‘チョコレートチェリー’(2017.9.15) 植え付け タネから育てた株は、3号ポットに根が回ったら花壇やプランターなどに植え付けます。 花壇に植える場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植え付けます。 タネを5月頃に播くと、発芽後の苗の生育がゆっくりですので、定植できる大きさに育つのが7月の暑い時期になります。 このため、花壇に植えると強い日差しにさらされることから、日当たりのよい場所に植えた場合は、植え付け直後は、遮光ネットなどで夏の強光から苗を守ってやります。しっかりと根付いたら、夏の日差しにも耐えられるようになります。 また、暑い時期に定植したときは、花壇でも土が乾きやすいので、活着するまで十分に水やりをします。 タネから育てるのが面倒な人は、春になると園芸店やホームセンターなどには栄養系の品種も加わり、いろいろな色合いの苗が出回りますので、これを買って植え付けると簡単に楽しめます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 株間 20〜30p程度にします。 植え場所・置き場所 タネから育てた苗を花壇に植えるときは、夏の西日が長く当たらないような場所に植え付けます。栄養系の品種は、日当たりがよくても差し支えありません。 鉢やプランターに植えた場合も、真夏以外は日当たりのよいところに置きます。日当たりが悪いと本来の美しい色が出ませんので注意します。 日常の管理 株が大きくなってくると花穂が出始めますが、一般に、花には観賞価値がありません。これをそのままにしておくと、養分を花の方に取られて株が大きくなりませんので、必ず摘み取るようにします。 花穂を摘み取ることによって、側枝が出てきて充実した株になります。 夏の管理 実生苗は夏の強光を嫌いますので、鉢やプランターは半日陰に置きます。 夏は乾燥しやすくなりますので、鉢やプランターの水やりを怠らないようにします。花壇に植えている場合でも、晴天が続いて庭土が乾いてきたら十分に水やりをします。 ふやし方 挿し木が可能で、バーミキュライトなどに挿せば比較的容易に発根します。 ‘レインボー’ミックス(2023.9.3) 肥料 あまり多肥にする必要はありません。花壇に植える場合は、 化成肥料を1u当たり20〜30gほど施し、堆肥と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。 後は、成育期間中に月に1回程度化成肥料を追肥しますが、量は控えめにします。 鉢やプランターに植える場合、市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、1月ほどしたら追肥として液肥を2週間に1回程度施します。 用土を調製したときは、植え付け時に緩効性の化成肥料を用土に混ぜて植え付け、後は、同様に追肥します。 病気・害虫 アオムシやヨトウムシに葉を食べられることがありますし、オンシツコナジラミも発生しますので、植えつけ時にオルトラン粒剤を株元に撒いておくと安心です。 |
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