ケイトウ |
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【ケイトウについて】 |
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ケイトウは、インドの熱帯地方原産とされているヒユ科の春まき一年草です。昔のトサカケイトウが懐かしいですが、トサカケイトウの中では、改良されて鞠状に咲くクルメケイトウがよく栽培されています。このほかにヤリゲイトウと羽毛ケイトウの二つの変種もよく栽培されます。 また、園芸店やホームセンターなどでは、同属別種のノゲイトウ(C. argentea)のグループがセロシアして流通しています。いずれも、丈夫な種類ですので、好みの品種を楽しむことができます。 ところで、ケイトウはずいぶん古くに日本に入ってきていて、万葉集にも「韓藍」(からあい)の名前で出てきます。この呼び方は、中国から朝鮮半島を経て日本に伝わった後、昔は、これを草染めの染料として使ったことに由来します。 我がやどに韓藍蒔き生ほし枯れぬれど懲りずてまたも蒔かむとぞ思ふ(作者:山部赤人) 「私の家の庭に、ケイトウの種をまいて育てて、枯れてしまったけれど、懲りずにまた、種をまこうと思う。」という意味です。(「楽しい万葉集」から) 【栽培メモ】 大変丈夫ですので、タネから育てても栽培は容易で、初夏から秋の花壇を多彩な彩りで賑やかにしてくれました。ただし、タネを播く時期が遅くなったときに、防除に手が回らず害虫の発生が多くなったことがあります。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【ケイトウの概要】 |
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草丈 (主な種類と品種を参照してください。) 花 (主な種類と品種を参照してください。) 耐寒性・耐暑性
暑さには強いですが、盛夏は花が少なくなります。涼しくなるとよい花が咲きます。耐寒性はありません。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:やさしい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Celosia・・・・・ギリシャ語の keleos(燃やした)に由来します。 cristata・・・・・「トサカ状の」 plumosa・・・・・「羽毛状の」 childsii・・・・・(※不詳) argentea・・・・・「銀色の」、「銀のような」 |
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【主な種類と品種】 |
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トサカ系(C. cristata) 昔からあるタイプですが、改良されて鞠状に咲く久留米系がにつくられています。最近では矮性の品種も出ています。
羽毛ケイトウ(var.plumosa) プルモーサ系で、羽毛状のふさふさした花穂が特徴です。草丈15pほどの矮性品種から中性種までたくさんの品種があり、ケイトウの主流になっているように思います。
ヤリゲイトウ(var.childsii) キルドシー系で、花穂が円錐状でちょうどロウソクの炎のようになります。
ノゲイトウ(C. argentea) ノゲイトウは、ケイトウとは別種になります。ノゲイトウの系統をセロシアと呼ぶことがあります。
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 苗が大きくなってからの移植を嫌います。 タネまき 発芽適温が20〜25度と高いため、フレームなどで播く場合を除き、早まきは避けるようにし、通常は4月下旬〜5月に播きます。 もっとも、羽毛ケイトウは、播く時期が遅くなると、その分、草丈が低くなりますので、開花時にコンパクトな株になります。ただし、8月までには播くようにします。 育苗箱やピートバンにまきます。覆土は、タネが隠れる程度にします。本葉が出てくる頃に2.5pのポリポットに植え替えて、薄めの液肥を与えながら苗を育てます。 植え付け 苗が大きくなってからの移植を嫌いますので、本葉が4〜5枚の小苗のうちに定植することが大切です。定植する時期が遅れると、後々の生育がよくありません。 花壇に定植するときは、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて庭土とよく混ぜて植えつけます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 株間 20〜30pが一般的です。 植え場所・置き場所 日当たりと排水のよいところを選びます。連作をすると立枯病が発生しやすいので、連作は避けるようにします。 また、水はけの悪いところでは、根腐れを起こすことがありますので注意します。 鉢やプランターに植えた場合は、日当たりのよいところに置いて育てます。 日常の管理 根付いてくれると丈夫に育ちますので、後はヨトウムシなどに注意するくらいです。 肥料 花壇に植える場合は、定植時に、化成肥料を30gほど施しますが、追肥等はほとんど必要ありません。 鉢やプランターで育てる場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を与え、後は、1ヶ月ほどしたら、夏場を除き2週間に1回程度液肥を与えます。 病気・害虫 気温が上がってくるとヨトウムシの食害に注意します。 植え付けのときに、オルトラン粒剤などを混ぜ込んでおくと被害が少なくなります。 |
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