ゲンペイコギク(源平小菊)

ゲンペイコギクの花
写真 ゲンペイコギク
撮影時期 2013.4.29
栽培状況 庭植え

科名

キク科

属名

ムカシヨモギ属

学名

Erigeron karvinskianus

園芸分類

宿根草

別名

ペラペラヨメナ
エリゲロン・カルビンスキアヌス

原産地

メキシコ

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜6月

【ゲンペイコギクについて】

ゲンペイコギク(源平小菊)は、メキシコ原産のキク科ムカシヨモギ属の宿根草です。この属の中では、ヒメジョオンやハルジオンがおなじみですが、ゲンペイコギクはほふく性で、茎が上に伸びず、横に広がっていくところに特徴があります。

名前の由来は、花色が咲き始めは白く、次第に赤みを帯びていくので、白とピンクの花が一緒に咲いているように見えるところからきています。学名のエリゲロン・カルビンスキアヌスと呼ばれることもありますが、長ったらしいので一般的ではありません。

また、ペラペラヨメナと呼ばれることがありますが、これは葉が薄いところから名付けられたようです。しかし、ゲンペイコギクの葉はそれほど薄いわけではなく、違和感の残るところです。

丈夫な宿根草ですので、植えっぱなしにできます。もっとも、花壇に植えた場合は株が次第に広がっていきますので、少し広いスペースが望まれます。

【栽培メモ】

庭に植えっぱなしにしていましたが、増えすぎて少し困るくらいになりました。株分けしても植える先がなく、残念に思ったことです。

【育て方は下へ ↓ 】

【ゲンペイコギクの概要】

草丈

20p程度で、横に伸びていきます。

花径2p程度で、花色が白から徐々に赤みを帯びていきます。

ゲンペイコギクの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

寒さにも暑さにもとても強いです。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Erigeron・・・・・ギリシャ語の eri(早い)+ geron(老人)が語源です。
※ 早春に咲いた花が咲き終わると、老人の白髪のような綿毛をつけることにちなんでいると言われています。

karvinskianus・・・・・19世紀のドイツの探検家 Wilhelm Friedrich Karwinsky への献名

【主な種類と品種】

'プロフュージョン'('Profusion') という品種名が付いています。エリゲロンの他の品種は、こちらをご覧ください。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 花壇に植えた場合は、数年したら春か秋に株分けして植え替えます。

植え付け

春に園芸店やホームセンターなどに苗が出ていますのでこれを買って植え付けます。温暖地では、秋に植えてもかまいません。プランターに植えるには、丸型の径の大きいものに植えつけます。小さい丸鉢に植えると、すぐにいっぱいになってしまいます。

花壇に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢やプランターに植える場合は、市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。

ゲンペイコギクの花

株間

よく広がりますので、花壇に2株以上植えるときは30〜40pは必要です。

鉢植えは、30cm以上の丸型の浅いプランターに1株植えつけます。

植え替え

花壇に植えた場合は、植えっぱなしにできますが、株がどんどん広がっていきますので、数年したら春か秋に株分けして植え替えます。

プランターに植えた場合は、毎年、若しくは2年に1回を目安に、春又は秋に株分けをして植え替えます。

日常の管理

枝葉がよく伸びますので、花が一通り終わった6月ごろに切り戻をして草姿を整えます。かなり思い切って切り戻しをしても大丈夫です。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。

ふやし方

株分けで簡単に増やすことができます。

肥料

花壇に植えた場合は、植え付け時以外は肥料はほとんど必要ありません。

プランターに植えた場合は、植えつけ時のほか、春と秋に緩効性の固形肥料を与えますが、量は控えめでかまいません。

病気・害虫

アブラムシがつくことがあります。

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