クラダンサス

クラダンサスの花
写真 クラダンサス
撮影時期 2004.4.27
栽培状況 秋まき後、庭植え(厳冬期は農ポリでトンネル)

科名

キク科

属名

クラダンサス属

学名

Cladanthus arabicus

園芸分類

秋まき一年草

別名

アンテミス・クリスクロス

原産地

南スペイン、モロッコなど

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【クラダンサスについて】

クラダンサスは、南スペイン、モロッコなど地中海地域原産のキク科クラダンサス属の秋まき一年草です。栽培されることの少ない花ですが、鮮やかな黄色い花が咲きます。特徴は、花のすぐ下から茎が5本ほど出て、またその先に花が咲くというおもしろい形態にあります。

松葉のような葉の形がおもしろく、また、黄金色の花が賑やかに咲きますので魅力のある草花です。以前には「サカタのタネ」から 'アンテミス・クリスクロス' という名前でタネが出ていましたが、残念ながら最近のカタログには出ていません。

【栽培メモ】

耐寒性がやや弱いことから、花壇に植えて厳冬期に農ポリでトンネルをして育てたところ、4月には写真のように大変よく咲きました。霜除けさえしっかりすれば、育てやすい草花と言えます。

【育て方は下へ ↓ 】

【クラダンサスの概要】

草丈

草丈は40pほどになります。写真のように松葉のような印象を受ける葉が特徴です。

花径3pほどの鮮やかな黄色の花がにぎやかに咲きます。

クラダンサスの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 弱い

耐寒性はやや弱く霜に当たると傷みます。耐暑性はありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Cladanthus・・・・・ギリシャ語の klados(枝)+ anthos(花)が語源です。
※ 分枝する習性に由来します。

arabicus・・・・・「アラビアの」

【主な種類と品種】

クラダンサス属には5種ほどが知られていますが、栽培されているのは本種だけのようです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 花壇に植えた場合は不織布でトンネルするなどして、霜除けをした方が安全です。

タネまき

温暖地では9月下旬〜10月に播きます。寒い地方は春まきとします。育苗箱やピートバンにまき、覆土は2mm程度にします。寒くなる前に、根を十分に張らすことが大事ですので、播く時期があまり遅くならないようにします。

発芽後、本葉が2〜3枚になったらポットや小鉢に植え替えて、苗を育てます。

植え付け

タネから育てたときは、ポットに根が回ったら定植します。移植をあまり好まないので、早めに定植します。

花壇へ植えつけるときは、前もって苦土石灰を1u当たり100gほど撒いておきます。植え付けの際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて庭土とよく混ぜてから植えつけます。

クラダンサスの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

株が大きくなりますので30pほどとします。60cmの標準のプランターの場合は2〜3株が目安です。

植え場所・置き場所

日当たり、水はけのよいところに植え付けます。鉢やプランターも日当たりのよいところで育てます。

日常の管理

鉢やプランターで育てる場合は、過湿にならないよう鉢土の表面が乾いたら水やりします。

冬の管理

強い霜に当たると傷みますので、花壇に植えた場合は不織布でトンネルするなどして、霜除けをした方が安全です。鉢やプランターに植えたときも、冬は、軒下など霜の当たらないところに移します。

肥料

植え付け時に、化成肥料を1u当たり50gほど施し、腐葉土(又はバーク堆肥)と一緒に庭土とよく混ぜておきます。追肥は特にしなくても、よく咲いてくれました。

病気・害虫

特にはないようです。

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