クリナム・アマビレ

クリナム・アマビレの花
写真 クリナム・アマビレ
撮影時期 2007.9.24
栽培状況 庭植え

科名

ヒガンバナ科

属名

ハマオモト属

学名

Crinum x amabile

園芸分類

春植え球根

別名

(特にありません)

原産地

スマトラ島

主な用途

鉢植え

花期

9〜10月

【クリナム・アマビレについて】

クリナム・アマビレは、ハマオモト属の大型の種類で、 ハマユウとスマトラ島などアジアの熱帯地域に自生しているクリナム・ゼイラニカム(Crinum zeylanicum)の交配種と言われています。残念ながら耐寒性が弱いことから、庭植えは困難です。

ゼイラニカムは、つぼみは濃い小豆色で開花すると美しい筋が入りますが、本種もその花色を受け継いでいて、美しい花が咲きます。

【栽培メモ】

植えた年は開花せず、庭植えのまま二重にマルティングして、その上からバーミキュライトの空袋をかけて防寒したところ何とか、冬を越して9月に花が咲きました。この年が暖冬だったこともあります。その後、管理が不十分で寒さで枯らしてしまったことが返す返すも残念です。

【育て方は下へ ↓ 】

【クリナム・アマビレの概要】

草丈

大型のクリナムで1mほどになります。

ローズピンクの美しい花が咲きます。

クリナム・アマビレの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

クリナムの中でも耐寒性が弱いので、関東以西の暖地でも庭に植えっぱなしにするのは困難です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

(耐寒性が弱いので)やや難しいい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Crinum・・・・・ギリシャ語の crinos(ユリ)が語源です。

amabile・・・・・「愛らしい」、「かわいい」

【主な種類と品種】

他のクリナムはこちらをご覧ください。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 耐寒性が弱いので、通常は、大きめの鉢に植え付けて育てます。

植え付け

4月頃が植えつけ、植え替えの適期です。球根の三分の一ほどが見える程度に植えつけます。庭に植えることもできますが、冬がくる前に掘り上げる必要があります。

ハマオモト属ですので、鉢は大きめの10号以上のものが必要になります。以前に、タキイ種苗さんから送ってもらった球根が非常に大きかったことを記憶しています。

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜた用土などを使います。

クリナム・アマビレの花

植え場所・置き場所

鉢植えは、春から秋は日当たりのよいところに置きます。

庭に植える場合は、肥沃で日当たりのよいところが適地です。また、水はけの悪いところは避けるようにします。

日常の管理

庭植えの場合、根が少ない球根を植えたときは葉の展開が遅くなりますが、日当たりと水はけのよいところに植えてあれば心配はいりません。

鉢植えは、生育期は土の表面が乾いてきたら水やりをして、乾燥させすぎないようにします。寒くなってくるにつれ、水やりは控えめにします。

冬の管理

庭に植えた場合は、冬が来る前に掘り上げて鉢に取ります。厳重に霜除けをすれば、関東以西の暖地では植えっぱなしにできるとは思いますが、強い寒波に遭うとひどく傷みますので、無霜地域以外はお勧めではありません。

鉢植えは、玄関先に取り込むなどして寒さを防ぎます。水やりは控えめにします。

肥料

鉢植えの場合、生育期間中は緩効性の固形肥料を定期的に置肥するか、2週間に1度の液肥を与えます。

庭に植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、芽が出てきたら1月〜2か月に1回、緩効性の固形肥料を株元に施します。

病気・害虫

ハマオモトヨトウの食害に注意します。クリナムに発生しやすく放っておくと被害が大きくなりますので、オルトランなどで早めに駆除します。

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