ハマユウ

ハマユウの花
写真 ハマユウ
撮影時期 2001.6.26
撮影場所 安芸市の海岸にて

科名

ヒガンバナ科

属名

ハマオモト属

学名

Crinum asiaticum var. japonica

園芸分類

半耐寒性宿根草

別名

ハマオモト

原産地

房総〜九州

主な用途

庭植え

花期

6〜7月

【ハマユウについて】

ハマユウ(浜木綿)は、主に房総から九州にかけての太平洋岸の温暖地に分布しているヒガンバナ科ハマオモト属の大型の半耐寒性の宿根草です。クリナムの仲間で、「浜木綿」と書くのは、花弁が白い木綿糸に似ているからと言われています。高知県の海岸部などでは、梅雨時から初夏に花が咲いている姿をよく見かけます。

万葉集に柿本人麻呂が、「み熊野の浦の浜木棉百重なす 心は思へど直に逢はぬかも」と歌っているように、古くから親しまれてきた花です。

【栽培メモ】

庭のスペースの関係で、ハマユウを育てたことはありませんが、栽培はクリナムと大差ないと思います。

【育て方は下へ ↓ 】

【ハマユウの概要】

草丈

大型の宿根草で、草丈は60〜70pほどになります。

花弁が細長い白色の花で、写真のように花茎の先に10数個の蕾をつけて、次々に花を咲かせます。

ハマユウの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

耐寒性がやや弱く、温暖地でないと庭植えでの冬越しは厳しいようです。高知県では平野部では問題なく越冬しています。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Crinum・・・・・ギリシャ語の crinos(ユリ)が語源です。

asiaticum・・・・・「アジアの」

【主な種類と品種】

クリナムの仲間はこちらをご覧ください。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

タネ播き

園芸店やホームセンターで見かけることはほとんどありません。夏に咲いた花に大きな実がなりますので、これを採って、すぐに播きます。凍らない場所で冬越しすると、4〜6月には芽が出てきます。発芽力は持続しますので、寒地では翌春に播きます。

芽が出たものから、ポリポットに植え替えて苗を育てます。

ハマユウの花

植え付け

株が大きくなりますので、通常は、庭植えで育てます。大型の鉢を使えば、やや厳しいものの花を咲かせられないことはありません。

庭に植えるときは、直径が30〜40p、深さが30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の三分の一程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

植え場所

日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

日当たりが悪いと、徒長して花付きも悪くなります。

日常の管理

花が終わったら、タネを採る場合以外は、早めに花茎を切り取ります。

ふやし方

タネから育てる以外に株分けで増やすことができます。

肥料

庭植えの場合は、葉が伸びる前と花後に有機質肥料を与えます。

病気・害虫

ハマオモトヨトウの食害に注意します。放っておくと被害が大きくなりますので、オルトランなどで早めに駆除します。

そのほか、葉や茎が赤くなる赤斑病が発生することがあります。

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