クルメツツジ |
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【クルメツツジについて】 |
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クルメツツジは、ヒラドツツジと並んで園芸品種が多く、たくさんの品種があります。この品種群は、江戸時代の天保年間に、久留米藩士の坂本元蔵という方が品種改良を始めたもので、サタツツジを中心に、キリシマツツジ、ヤマツツジなどを基に交配したものと言われています。 中でも、色彩の派手な品種が好まれれているようで、株を覆うように咲くので満開のときは本当に素晴らしいものです。また、ツツジの中では小型ですので、庭植えはもちろん、鉢植えでも十分に楽しめます。 ただ、もともとは室内で鑑賞することを目的に品種改良がなされてきたもので、微妙な色合いの淡色系のものが多かったようです。大正年間には海外へも紹介されましたが、海外では派手な色彩の品種が好まれたようです。 【栽培メモ】 庭植えの場合は、写真のように派手な色彩の品種を選んだ方が庭が引き立ちます。毎年、花を楽しむことができますが、数年に一回は強剪定をして樹形を保っていました。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【クルメツツジの概要】 |
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樹高 ツツジの中では比較的矮性ですが、それでも放任すれば1mを超えるほどにはなります。 もっとも、剪定をすれば50〜60pほどで管理できます。 木が小ぶりなので、平戸つつじと比較すると公共スペースへの植栽は少なくなっています。その反面、あまり大きくならないので、鉢植えやプランターなどに植えるのには適しています。 花 花は、一般に小輪ですが花付きがすばらしくので、写真のように株が花で覆われます。 花色は、白、淡桃、桃、赤、濃赤、赤紫と豊富で、色鮮やかな品種が多く海外でも人気があります。 耐寒性・耐暑性
他のツツジとあまり変わりません。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Rhododendron・・・・・・ギリシャ語の rhodon(バラ)+ dendron(樹木)が語源です。 obtusum・・・・・「鈍形の」 sakamotoi・・・・・品種改良を始めた久留米藩士の坂本元蔵への献名 |
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【主な種類と品種】 |
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クルメツツジは、たくさんの品種がありますが、庭植えにするなら色彩の鮮やかな品種がどうでしょうか。 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 数年に一度、全体を強剪定をすると樹形が整います。 植え付け 苗木は、園芸店やホームセンターなどで販売されていますし、種苗会社のカタログにも載っています。 植え付けは、秋でも、春でも可能です。庭に植え付ける場所は、庭土を深く掘って腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜて植えつけます。 鉢植えの用土 鉢植えの用土は、鹿沼土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3もしくは8対2ほどの割合にしたものに植えつけます。 植え替え 鉢植えは、2年に1回程度の目安で植え替えます。時期は、花後すぐがよく、剪定をして植え替えます。秋の9月下旬〜10月中旬頃でもかまいません。 植え場所・置き場所 日当たりと水はけのよいところに植えつけます。日当たりが悪いと、花付きがよくなく、クルメツツジの本来のよさが出ません。 鉢に植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。 株間 庭に植える場所は、50cmぐらいのスペースは欲しいところです。 ただし、移植が比較的容易にできますので、少し詰めて植えておき、木が大きくなるにつれ順次間引きして植え広げることができます。 日常の管理 鉢植えは、夏場の水切れに注意します。 剪定 通常の剪定は、花後、すぐに行います。伸びすぎた枝などを切り戻しておきます。 自然のままでもそれほど樹形は乱れませんが、数年に一度、全体を強剪定をすると樹形が整います。通常の剪定と同様、花後できるだけ早く、遅くても7月中には終えるようにします。 秋以降の剪定は、伸びすぎた枝など特に邪魔になる枝の剪定くらいにとどめます。 冬の管理 耐寒性がありますので、温暖地では、戸外で冬を越します。 ふやし方 増やす場合は、6月中〜下旬頃、今年伸びた充実した枝を5〜8pほど切り取り、十分に吸水させたあと鹿沼土に挿します。乾燥させないように管理すれば、容易に発根します。 肥料 肥えたところなら特段肥料を与えなくてもよく育ちますが、与えるなら油カス主体のものを2月頃施します。 鉢植えは、4〜6月と9〜10月頃に油かす主体の肥料を与えます。 病気・害虫 栽培するうえで、特段の問題はないですが、病害虫には注意します。最大の害を与えるのは、ベニモンアオリンガです。この害虫は、蕾を食い荒らしますので、何もしないと翌年花が極端に少なくなってしまいます。しかも、よく発生しますのでやっかいです。 4月頃に葉が白っぽくなるようなら、グンバイムシが発生しています。 |
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