キハマギク

キハマギクの花
写真 キハマギク
撮影時期 2019.5.31
栽培状況 秋まき後、庭植え

科名

キク科

属名

トウカセン属

学名

Buphthalmum salicifolium

園芸分類

宿根草(秋まき一年草)

別名

トウカセン

原産地

ヨーロッパ中央部など

主な用途

庭植え

花期

5〜6月

【キハマギクについて】

キハマギクは、ヨーロッパ原産のキク科トウカセン属の秋まき一年草です。名前にハマギクと付いていますが、ハマギクの黄花ではありません。ハマギクはハマギク属ですので、属が異なる別種の植物です。開花時期も異なります。ハマギクは秋ですがキハマギクは5〜6月に咲きます。

本来は、耐寒性のある宿根草ですが耐暑性が弱く温暖地では宿根しにくいので、秋まき一年草の扱いになります。

ところで、本種の学名を種苗会社のタネの袋に記載されていた telekia speciosa としていましたが、 Buphthalmum salicifolium が正しい学名のようです。

【栽培メモ】

苗の生育が比較的ゆっくりですので、タネをまく時期が遅れると貧弱な株になって、よくありませんでした。早めに定植できるように育苗し、枝数がそれほど多くないので摘芯をすると花付きがよくなりました。

【育て方は下へ ↓ 】

【キハマギクの概要】

草丈

40〜50pほどになります。

黄色の一重咲きで、花径は5〜6pです。

キハマギクの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

耐寒性はありますが、耐暑性はあまりなく、温暖地では夏になると枯れることが多くなります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Buphthalmum・・・・・ギリシャ語の bos(牛)+ opthalmos(眼)が語源です。
花が牛の目に似ていることに由来します。

salicifolium・・・・・「ヤナギ属に似た葉の」

【主な種類と品種】

テレキア・スペシオサは同じキク科ですが、花弁が細長い花が咲きます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 定植後に一度摘芯をしておきます。

タネまき

タネから育てる場合は、9月中旬〜下旬に播きます。育苗箱に播き、ごく薄く覆土をします。苗の生育が比較的ゆっくりですので、播く時期が遅くならないよう注意します。

発芽後、本葉が3〜4枚のころにポリポットに植え替えて苗を育てます。

植え付け

ポットの底に根が回るようになったら花壇やプランターなどに定植します。

花壇に植える場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。

苗を購入して植えつける場合は、春でも秋でも植え付けができます。

キハマギクの花

株間

花壇に植えるときは20pほどにします。

60cmのプランターの場合は、3〜4株ほど植え付けます。

植え場所・置き場所

日当たりと水はけのよいところに植え付けますが、関東以西の温暖地の場合は、午後は日陰になるようなところが最適です。

鉢やプランターに植えた場合は、秋から春は日当たりのよいところに置きます。

日常の管理

定植後に一度摘芯をすると、株立ちが多くなり花がよく咲きます。

花後に切り戻しをしておきます。ただし、温暖地では、それでも夏に枯れることが多くなります。

夏の管理

耐暑性が強くないので、鉢やプランターは半日陰の涼しいところに置きます。肥料は必要ありません。

冬の管理

耐寒性がありますので、温暖地では、花壇に植えた場合は霜除けは必要ありません。鉢やプランターは、水やりは控えめにします。

肥料

花壇に植える場合は、植え付け時に化成肥料を1u当たり30〜50グラムほど施し。後は、春になって暖かくなったら追肥として化成肥料を与えます。

鉢やプランターの場合は、植え付け時に緩効性肥料を与え、暖かくなったら緩効性の固形肥料を置肥するか、もしくは液肥を月3〜4回与えます。

病気・害虫

アブラムシが付くことがあります。

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