キョウガノコ(京鹿子)

キョウガノコの花
写真 キョウガノコ
撮影時期 2005.6.4
栽培状況 プランターで栽培

科名

バラ科

属名

シモツケソウ属

学名

Filipendula purpurea

園芸分類

宿根草

別名

キョウカノコ

原産地

日本

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【キョウガノコについて】

キョウガノコ(京鹿子)は、バラ科シモツケソウ属の宿根草です。昔から栽培されていますが、自生地が確認されていないところから、シモツケソウが変異したものか、あるいは、シモツケソウとコシジシモツケソウの雑種ではないかと言われています。名前も優雅ですが、その姿形から和風の庭にもマッチします。

耐陰性が強く、半日陰地でも美しい花を楽しむことができます。逆に、夏の強い日差しと高温を嫌いますので、庭植えにする場合は、午後は日陰になるようなところが適しています。

【栽培メモ】

日当たりのあまりよくないところに植えていましたが、花つきには特に問題はありませんでした。ただし、宿根草としては、やや短命に終わったように記憶しています。

【育て方は下へ ↓ 】

【キョウガノコの概要】

草丈

60〜80pほどになります。

花は非常に美しいピンクの小花が群がって咲きます。白花のものもあります。

キョウガノコの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

耐寒性、耐暑性ともありますが、耐暑性はやや弱く、強い西日と乾燥を嫌います。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Filipendula・・・・・ filum(糸)+ pendulus(吊り下がった)が語源です。

purpurea・・・・・「紫の」

【主な種類と品種】

基本種のほかに以下の品種があります。

濃色キョウガノコ

京鹿子の濃色タイプです。(写真:中)

白花京鹿子

純白の花が咲きます。白花京鹿子は、ナツユキソウとも呼ばれます。セイヨウナツユキソウとは別種です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 庭に植える場合は、少し湿りぎみの半日陰になるようなところに植えつけます。

※ 鉢やプランターで育てる場合は、春と秋は半日陰に、夏は明るい日陰に置いて育てます。

植え付け

庭植えでも鉢やプランターに植えても楽しめます。植え付けは、春の芽出しのころがよいとされていますがポットや鉢に植えられていれば秋でも差し支えありません。種苗会社のカタログを見ると秋号に掲載されている場合もよくあります。

花壇に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土もしくはバーク堆肥を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

キョウガノコの花

株間

30pほどにします。

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、少し湿りぎみの半日陰でよく育ちますのでそうした場所に植えつけます。

西日の当たるようなところは避けたほうが賢明です。

鉢やプランターで育てる場合は、春と秋は半日陰に置きます。

植え替え

庭植えは、株が混みあってきたら、株分けを兼ねて植え替えます。

鉢植えの場合は、鉢が小さいときは毎年、大きい鉢に植えているときは2年に1回を目安に植え替えをします。

日常の管理

乾燥と強い日差しに弱いので、鉢植えの場合は乾きすぎないように注意します。

夏の管理

鉢やプランターに植えている場合は、半日陰の涼しいところに、また、真夏は明るい日陰に置くようにします。

冬の管理

寒くなってくると地上部が枯れてきますので、地際で切り取っておきます。

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら暖かい日の午前中に軽く水やりをします。

ふやし方

株分けで増やすことができます。

肥料

庭植えの場合は、春と秋に緩効性の化成肥料を株元に与えます。量は控えめで差し支えありません。

鉢やプランターに植える場合は、植え付け、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、春と秋に緩効性の固形肥料を置肥するか、もしくは、2週間に1回程度少し薄めの倍率の液肥を与えます。

病気・害虫

ウドンコ病に注意します。

ページのトップに戻ります。このページのトップへ
一覧へ戻ります。一覧に戻ります。