キョウチクトウ(夾竹桃) |
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【キョウチクトウについて】 |
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キョウチクトウ(夾竹桃)は、夏の花木として、サルスベリと並んで最も代表的なもので、夏の日照りにも負けることなく、花を咲かせ続けます。 樹勢が強く、枝が大きく広がりますので、庭に余裕がないときは、矮性の品種がお勧めです。また、公園の植栽や街路樹としてたくさん植えられていますので、それを見て楽しむのがよい方法かもしれません。 花色は、ピンクの八重咲きがよく植えられていますが、上の写真のような園芸品種もあります。 ところで、キョウチクトウには木全体に毒があり、肉を焼くのに生木の枝を串代わりにしたり、箸として利用して中毒を起こした例などが取り上げられることがあります。 しかし、キョウチクトウは、昔から栽培されてきていて、植えられているキョウチクトウ自体が害になるという話は聞いたこともありません。 確かに、キョウチクトウは非常に強い毒性を持っていますが、口に入れない限り、葉や幹に触っても中毒症状を示すことはないとされています。いまどき、キョウチクトウの枝を箸代わりにするなどということは考えられないことで、そんな例を持ち出して危険性を過度に煽ること自体ナンセンスではないでしょうか。 もっとも、剪定した枝葉をすぐに燃やすと有害な煙が出るようなので、処分に困るような場合は、敢えて、植栽する必要はないと思われます。なお、堆肥化して1年間ほど立つと毒がなくなるとされています。 【栽培メモ】 私は庭に 'ミセス・ローディング' という花の美しい品種を植えていますが、剪定しながら何とか狭い庭に収まっています。 それでも、樹勢が旺盛ですので、3年ほどすると強剪定が必要になりました。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【キョウチクトウの概要】 |
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樹高 3〜5m程度の株立ち状になります。樹高が低い矮性の品種もあります。 花 花径は3〜4pほどで、花色は一般にはピンクの八重咲きですが、白、赤、淡黄、濃赤などがあります。 耐寒性・耐暑性
耐寒性がありますので、東北地方南部以南で植栽が可能とされています。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Nerium・・・・・ギリシャ語の neros(湿った)に由来するラテン名から oleander・・・・・「オリーブのような」 indicum・・・・・「インドの」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 花芽は、その年に伸びた充実した枝の頂部にできますので、剪定は花後に行います。 植え付け 植え付けは4月〜5月又は9〜10月ごろが適期です。木が大きくなりますので鉢植えには不向きです。 暑さに負けず咲き続ける大変樹勢の強い木です。それだけに、狭い庭だと持て余すことにもなりかねません。 庭に植える場合は、品種選びと将来の樹の大きさを考えて判断しなければなりません。 植え付ける際は、苗木の大きさにもよりますが、通常は、根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3〜4割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。 植え場所 温暖地では問題ないですが、寒地では、北風の当たらないところに植え付けます。 樹勢が強いので、土質は選びません。多少のやせ地でもよく育ちますが、日当たりがよい場所を選びます。 剪定 花芽は、その年に伸びた充実した枝の頂部にできますので、剪定は花後に行います。 樹勢が強いので、3〜4年も手を入れないと枝がたくさん出て大きな株になりますので、必要な場合は強剪定をします。 強剪定をするときは、幹となる枝を3〜5本程度に整理し、枝を強く切り詰めます。 なお、剪定時は、切り口の樹液に触れたりしないようゴム手袋をして作業をするようにします。また、高所の枝を剪定するときはゴーグルをして作業をします。 ふやし方 繁殖は、挿し木ができます。6〜7月に挿し木すれば簡単に発根します。 肥料 木が大きくなりすぎるので、幼木時を除けば、やせ地以外は肥料は不要です。 病気・害虫 アブラムシとカイガラムシがつくことがありますが、それほどの被害はありません。 |
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