カロコルタス

カロコルタスの花
写真 カロコルタス・ベヌスツス
撮影時期 2010.5.27
栽培状況 鉢植え

科名

ユリ科

属名

カロコルタス属

学名

Calochortus spp.

園芸分類

秋植え球根

別名

バタフライチューリップ

原産地

アメリカ・カリフォルニア州など

主な用途

鉢植え、地植え

花期

4〜5月

【カロコルタスについて】

カロコルタスは、カリフォルニア、コロラド、オレゴンなど北アメリカの山岳地帯に分布しているユリ科カロコルタス属の秋植え球根です。この属には50〜60種ほどが知られていますが、花が美しく魅力的な割には、それほど流通していません。

よく栽培されているのはカリフォルニア州に分布するベヌスツス(C. venustus)で、バタフライチューリップとも呼ばれています。そのほかには、ユニフローラス(C. uniflorus)もあります。

【栽培メモ】

ベヌスツス種を鉢植えで栽培したところ、栽培はそれほど難しくありませんでしたので、もっと栽培されてもよいかと思います。ただし、球根の肥大は今一歩でしたが、花後の管理がよくなかったせいかもしれません。

【育て方は下へ ↓ 】

【カロコルタスの概要】

草丈

ほっそりとした茎が伸びて、40〜50p程度になります。

一般に栽培されているベヌスツスは、3弁で花径7〜8p程度です。

花色は、白、黄、ピンクなどがあり中央にきれいな斑点が入り、ほんの少しうぶ毛のような毛が生えています。

カロコルタスの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 (夏は休眠)

半耐寒性ですが、寒さには比較的強いようで、2009今年の冬は軒下に置いてありましたが、特に問題もなく花が咲きました。ただし、寒冷地の場合は室内で管理する必要があります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:比較的やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Calochortus・・・・・ギリシャ語の kalo(美しい)+ chortos (草)が語源です。

venustus・・・・・「かわいい」、「可憐な」

uniflorus・・・・・「単花の」

【主な種類と品種】

一般に栽培されているのは、ベヌスツス種です。その他には、ユニフローラス(C. uniflorus)の‘キューピッド’(写真下)が販売されていたことがあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 鉢やプランターで育てる場合は、水はけのよい用土を使います。

植え付け

10〜11月頃が植えつけの適期です。水はけがよく乾きやすいよいところであれば花壇でも育てられないことはないようですが、過湿を嫌いますので、鉢植えの方が育てやすいと言えます。

酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、植え付け前に苦土石灰を撒いて耕しておきます。

植え付けの深さ

花壇に植える場合は4〜5p、鉢植えの場合3cm程度にします。

鉢植えの用土

過湿を嫌いますので、排水性のよい用土を使います。赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライト(軽石砂)を6:3:1程度に混ぜた用土などが一例です。

カロコルタスの花

株間

庭植えのは10〜15cm、鉢植えの場合は、6〜7号鉢に5球程度を目安にします。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりがよく、水はけのよいところに植え付けます。

鉢に植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。過湿を嫌いますので、雨のかからない軒下などが最適です。

日常の管理

鉢植えの場合は、過湿にならないよう鉢の表面が乾いてきてから水を与えます。

休眠期の管理

花壇に植えた場合は、花が咲き終わった後、葉が枯れてきたら掘り上げ、ピートモスなどに埋めて涼しい場所で秋の植え付け時まで保管します。

鉢植えの場合は、鉢に植えたまま、雨のかからない涼しいところで植え替え時まで保管します。

肥料

花壇に植える場合は、肥料はほとんど必要ありません。鉢植えの場合は、月に1〜2回、薄めの液肥を与える程度にします。

病気・害虫

特にないようです。

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