ガーデンピンクス

ガーデンピンクスの花
写真 ガーデンピンクス
撮影時期 2006.5.3
栽培状態 庭植え

科名・属名

ナデシコ科
ナデシコ属

園芸分類

宿根草

別名

(ガーデンカーネーション)

原産地

(園芸雑種)

用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜6月

【ガーデンピンクスについて】

ガーデンピンクスは、タツタナデシコカーネーションの交配により生まれた品種群のことを指します。

この交配のねらいは、花壇に植え込みができる丈夫な宿根草タイプのカーネーションの育成のように思われますが、最近の温暖化の状況の中では、多少、夏の高温に弱いところはあります。

【栽培メモ】

昨今の温暖化で猛暑日が多くなってくると、日が長く当たるところに植えた株は、花後に枯れることが多くなってきました。

ですので、鉢やプランターで栽培するか、もしくは花壇に植えるなら、午後は日陰になるようなところに植える必要があると思われます。

【ガーデンピンクスの概要】

ガーデンピンクスの花

草丈

草丈は20〜40pほどです。

花は美しいカーネーションのままです。

植えて2〜3年後には花がたくさん咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 やや弱い〜比較的強い

比較的耐寒性がありますが、耐暑性はやや弱いようです。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(温暖地では)比較的やさしい〜やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Dianthus hybrida

学名の説明

Dianthus・・・・・ギリシャ語の Dios(ギリシャ神話のジュピター)+anthos(花)が語源です。

hybrida・・・・・「雑種の」

【主な種類と品種】

グランツフェボリット

白地に紅赤の覆輪の美しい品種です。(写真:下から2枚目)

デボンウィザード

濃いローズピンクの花です。

メンデルシャムミンクス

濃い茶色に白の縁取りが美しい小型種です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 夏場の西日が当たるところは避けるようにします。

※鉢やプランターで栽培する場合は、花後は半日陰に置いて育てます。

植え付け

花壇に植えて栽培できることを目的に作出されたものですが、勿論、鉢やプランターでも楽しむことができます。春でも秋でも植えつけは可能ですが、寒地は春になります。

ガーデンピンクスの花

花壇に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の三分の一程度の腐葉土(又はバーク堆肥)と、酸性土壌を嫌いますので苦土石灰を少し入れて、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

株間

20〜30pほどにします。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりがよいところにうえつけますが、関東以西の温暖地では、午後は日陰になるようなところが適しています。少なくても、夏場の西日が当たるところは避けるようにします。

鉢やプランターで育てる場合も、夏場を除き、日当たりのよいところに置きます。

植え替え

鉢やプランターに植えた場合は、毎年もしくは2年に1回は植え替えをします。

花壇に植えた場合は、株が混みあって来たら株分けを兼ねて植え替えます。

日常の管理

花茎が倒れそうになったときは支柱をします。また、咲き終わった花ガラはこまめに摘むと花立ちが多くなります。花がひととおり終わったら切り戻しをします。ただし、小型種はあまり必要ないようです。

夏の管理

鉢やプランターで栽培している場合は、夏場は半日陰の涼しいところに置きます。肥料は必要ありません。

ガーデンピンクスの花

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

肥料

花壇に植えた場合は、春と秋に緩効性の肥料を与えます。

鉢やプランターに植える場合、市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、成育期間中は、夏場を除き、液肥を2週間に1回程度与えるか緩効性の固形肥料を定期的に置肥します。用土を調整したときは、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、同様に追肥します。

病気・害虫

あまりないようですが、夏の高温で枯れることがあります。

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