エリオステモン

ブクシフォリウスの花
写真 ブクシフォリウス
撮影時期 2011.4.10
栽培状況 開花株購入

科名

ミカン科

属名

フィロテカ属

学名

Philotheca

園芸分類

常緑低木

別名

(特にありません)

原産地

オーストラリア

主な用途

鉢植え

花期

4月

【エリオステモンについて】

エリオステモンは、オーストラリア原産のミカン科エリオステモン属の常緑低木です。ただし、園芸店やホームセンターなどでよく見かけるブクシフォリウス(buxifolius)やミオポロイデス(myoporoides)を含め、ほとんどのエリオステモン属の植物は、現在はフィロテカ属(Philotheca)に分類されていて、エリオステモン属に残っているのは2種だけになっています。

ですので、ブクシフォリウスやミオポロイデスをエリオステモンとするのは少し違和感のあるところですが、今もエリオステモンの名で流通していることから、とりあえず、以前の属名のままにしています。

なお、花弁にロウのような光沢があるところから、ワックスフラワーという別名がありますが、通常、ワックスフラワーというとフトモモ科の花を指す場合が一般的です。

【栽培メモ】

大分以前に育てていたものですが、花が長く咲いていたような印象があります。最近、ディフォルミス種を購入したので、もう一度育てているところです。詳細は、追って記載します。

【育て方は下へ ↓ 】

【エリオステモンの概要】

樹高

現地では1.5mほどになるようですが、園芸店やホームセンターなどでは30pほどの小さなものが売られています。写真の株も30cmほどでした。

花径が2センチほどの小さな花です。つぼみのころはほんのりとしたピンク色で、開花すると白っぽくなっていきます。

ブクシフォリウスの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 比較的強い

耐寒性はそれほど強くないので、霜に当てないようにします。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(冬の保温ができれば)比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Philotheca・・・・・ギリシャ語の psilos (なめらかな、裸の) + theke (鞘)が語源です。

Eriostemon・・・・・ギリシャ語の erion (綿毛)+ stemon (雄しべ)が語源です。

buxifolium・・・・・「ツゲ属のような葉の」

myoporoides・・・・・「ハマジンチョウ属(myoporum)に似た」
※ myoporum は、ギリシャ語の myein(閉じる)+porus(孔)が語源です。

【主な種類と品種】

ブクシフォリウス
P. buxifolius

花径3cmほどの星型の5弁の花が咲きます。蕾はピンクで開花すると白くなります。

ミオポロイデス
P. myoporoides

葉が長いですが、花は小さく、こちらも開花すると花弁が白くなります。'プロヒュージョン' という園芸品種があります。

ディフォルミス
P. difformis

ミオポロイデスによく似ているようで、なかなか見分けが付きません。花付きはブクシフォリウスほどではないですが、よく似た花が咲きます。(写真:最下段)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 過湿にならないようしますが、乾燥させすぎてもいけません。

植え付け

春先に開花株が園芸店やホームセンターなどに出てきますので、これを買って育てることになります。耐寒性がやや弱いので、通常は、鉢植えでの栽培になります。

開花株を購入したときは、鉢が小さく根詰まり気味の場合が多いので、こうした場合は、根鉢をあまり崩さないようにして一回りか二回り大きい鉢に植え付けます。

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使います。以前に栽培していたときは、赤玉土、鹿沼土、腐葉土(又はバーク堆肥)を4:4:2程度に混ぜた用土に植えていましたが、そこそこ元気に育っていました。

ディフォルミスの花

置き場所

夏場以外は、日当たりのよい場所を好みます。

植え替え

通常の植え替えは、花後に行います。鉢から抜いて、表土と根鉢の土を少し落として、一回り大きい鉢に植え替えます。

日常の管理

過湿にならないようにしますが、乾燥させすぎないように注意します。

夏の管理

夏は、半日陰〜明るい日陰の風通しのよいところで管理します。

冬の管理

温暖地の場合は霜の当たらない軒下に置きます。寒さの厳しいところは室内に取り込みます。

肥料

植え付け、植え替え時に緩効性化成肥料を用土に混ぜておきます。後は、4〜6月と10月に液肥を2〜3週間に1回程度与えるか、緩効性の固形肥料を定期的に置肥しますが量は控えめにします。

病気・害虫

特にはないようです。

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