ワックスフラワー

ワックスフラワーの花
写真 ワックスフラワー
撮影時期 2023.4.13
栽培状況 鉢植え

科名

フトモモ科

属名

カメラウキウム属

学名

Chamelaucium uncinatum

園芸分類

半耐寒性常緑低木

別名

ジェラルトン・ワックスフラワー

原産地

オーストラリア

主な用途

鉢植え

花期

3〜5月

【ワックスフラワーについて】

ワックスフラワーは、オーストラリア南西部原産のフトモモ科カメラウキウム属の常緑低木で、花弁の表面がつやつやしてワックスをかけたように見えることからワックスフラワーという名前がついています。

葉も花も、いかにもオーストラリア原産という特徴をもった花です。残念ながら、冬の寒さと夏の高温多湿に弱く、日本の気候にはあまり向いているとは言えません。

一般には、園芸店やホームセンターなどではウンキナツム(uncinatum)が売られていて、単にワックスフラワーと言えば本種を指します。マイクロワックスの名前のシリアツム(C. ciliatum)も見かけることがあります。

【栽培メモ】

温暖地の場合、冬越しよりも夏越しが難しいように思われます。夏場、午前中少しだけ日の当たるところに置いておいたところ、何とか夏を乗り切ることができました。

【育て方は下へ ↓ 】

【ワックスフラワーの概要】

樹高

園芸店やホームセンターなどで販売されているものは50pくらいまでのものが多いですが、通常1.5〜3mほどになると言われています。矮性種もあります。

針のような非常に細い葉に特徴があります。

11月になると、水滴のような丸いつぼみがふくらんできます。花径1pほどの小さな花ですが、たくさん咲きます。

花色は、ビンクや赤が多いようですが白、紫もあります。

ワックスフラワーの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 やや弱い

耐寒性が弱く、また、高温多湿で枯れてしまうことが少なくありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Chamelaucium・・・・・ギリシャ語の chamai(小人)+ leucos(白)が語源とも言われていますが、詳細は不明です。

uncinatum・・・・・「鈎のある」

【主な種類と品種】

ビンクや赤の花色多いようですが白、紫などたくさんの品種があります。もっとも、園芸店やホームセンターなどで売られている株には品種名は付いていませんでした。また、マイクロワックス(写真:下)も園芸店やホームセンターなどで、たまに見かけることがあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ やや乾燥気味に育てますが、乾燥させすぎは厳禁です。

※ 花後に切り戻しをして植え替えます。

植え付け

年末から春にかけて園芸店やホームセンターなどで売られていますので、これを買って育てることになります。耐寒性が弱いので、通常は鉢での栽培になります。

購入した株の鉢が小さくて根詰まりしているときは、根鉢を崩さないようにして一回り大きい鉢に植え替えます。

鉢植えの用土

水はけのよいことが大切です。赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライトを5:3:2程度に混ぜたものなどを使います。

ワックスフラワーの花

置き場所

秋から春までは、日当たりのよいところで育てます。

ただし、長雨になりそうなときや梅雨時は雨の当たらないところに移します。

植え替え

根がよく伸びますので、毎年植え替える必要があります。時期は、花後に行います。

鉢から抜いて、表土を軽く落とす程度にして、一回り大きい鉢に植え替えます。

この際、樹高を見て適当な高さまで切り戻しをするとともに、長く伸びた枝などを切り詰めておきます。

日常の管理

やや乾燥したところを好みますので、過湿にならないよう鉢土がよく乾いてから水やりをします。

ただし、乾燥させすぎると木がいっぺんに弱りますので、その点注意が必要です。

夏の管理

夏の強い日射しに長時間当てると葉焼けすることがありますので、夏場は半日陰、もしくは明るい日陰に置きます。特に、夏場は鉢土が乾燥しやすいので、水切れにならないように注意します。

冬の管理

耐寒性が弱いので、冬は軒下又は室内で管理します。水やりは控えめにしますが、乾燥させすぎないよう注意します。

肥料

春の4〜5月頃と秋の10〜11月頃に緩効性の固形肥料少量与えます。

病気・害虫

アブラムシが付くことがあります。

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