アカバナワタ

アカバナワタの花
写真 アカバナワタ
撮影時期 2011.8.14
栽培状況 春まき後、庭植え

科名

アオイ科

属名

トロロアオイ属

学名

Abelmoschus moschatus subsp. tuberosus

園芸分類

春まき一年草

別名

アベルモスクス

原産地

オーストラリア北部など

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

8〜9月

【アカバナワタについて】

アカバナワタ(赤花綿)は、オーストラリア北部から東南アジアなどが原産のアオイ科トロロアオイ属の春まき一年草です。本来は宿根草ですが、耐寒性がないので春まき一年草として扱われます。

丈夫で、暑さに強いので、暑い夏にもめげず赤い花を次々と咲かせます。写真のように花色に赤の濃いものとやや薄いものがありますが、品種によるものか個体差なのか未確認です。なお、ワタという名前がついていますがワタ(Gossypium spp)とは別属になります。

【栽培メモ】

苗を購入して育てたところ、同属のトロロアオイと同様、栽培しやすく、夏の花壇をにぎやかにしてくれました。また、タネを取って翌春に播いたところ、こちらの方も上の写真のようによく咲いてくれました。

【育て方は下へ ↓ 】

【アカバナワタの概要】

草丈

トロロアオイと比較すると草丈は低く、40pほどです。

花径10p程度の赤い花で、中心が白くなるものがあります。

また、花色に赤の濃いものとやや薄いものがあります。

アカバナワタの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

耐暑性は強いですが、耐寒性はありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱いの4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Abelmoschus・・・・・アラビア語の abu el mosk(香りの父)が語源です。

moschatus・・・・・「じゃこうの香りのする」

tuberosus・・・・・「根茎を有する」

【主な種類と品種】

「サカタのタネ」からポンティナム・ピンクという品種のタネが出ていました。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 気温が上がってきてからタネを播くようにします。

タネまき

発芽適温が20〜25度と高いので、暖かくなってくる4月中旬〜5月に播きます。箱播きもできますが、ポリポットに直接播くのが簡単です。覆土は5mmほどにします。

箱まきの場合は、発芽後、本葉が3〜4枚のころに3号のポリポットに植え替えます。ポリポットに直接播いた場合は、よい苗を1本残して間引きします。

植え付け

ポリポットの底に根が回ってきたら、花壇やプランターに定植します。

植えつけ時に、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植えつけます。

アカバナワタの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

25〜30p程度とします。標準のプランターの場合は、3株を目安にします。

植え場所・置き場所

日当たりと水はけのよいところへ植え付けます。鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

鉢植えの場合は、水切れに注意します。耐寒性がなく冬には枯れてしまうので、翌年も栽培する場合はタネを取って保管しておきます。実の皮が黒くなってくるとタネが採れます。

肥料

庭植えの場合は、植えつけ時に化成肥料を1u当たり30〜50gほど与えます。

鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、1月ほどしたら2週間に1回程度液肥を与えるか、緩効性の固形肥料を置肥します。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

夏に咲くだけに、ヨトウムシの被害を受けます。また、ハダニが付きやすいです。

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