トロロアオイ

トロロアオイの花
写真 トロロアオイ
撮影時期 2012.7.29
栽培状況 春まき後、庭植え

科名

アオイ科

属名

トロロアオイ属

学名

Abelmoschus manihot

園芸分類

春まき一年草

別名

黄蜀葵、ハナオクラ

原産地

中国

主な用途

庭植え

花期

7〜9月

【トロロアオイについて】

トロロアオイは、中国原産のアオイ科の春播き一年草です。7〜9月頃に黄色の大きな花が咲きますので、夏の花壇に利用されます。一日花ですが、花の少なくなる時期に次々とよく咲いてくれます。別名を黄蜀葵と言いますが、蜀葵というのはタチアオイの古い呼び名です。

花は、朝に開き夕方にしぼむ一日花で、同属のオクラに似た花が咲くことからハナオクラという別名があります。花を食材として利用することもできますが、果実はオクラに似ているものの固いため食材には向きません。

名前の由来は、根にトロロのような粘液があるところからで、根をすりつぶした粘液が和紙づくりに使われます。手すき和紙のネリ(粘材)として生産する場合は、花を楽しむ場合とは異なり、根を太らせるため芽かき作業が欠かせないようです。

【栽培メモ】

タネを播いて育ててみましたが、発芽もよく育苗は簡単でした。タネを取っておいて翌春に播きましたが、こちらも大変よく咲きました。

試みに、冬場、農ポリでトンネルをしてあったところ、冬を越すことができました。

【育て方は下へ ↓ 】

【トロロアオイの概要】

草丈

だいたい1mほどになります。

花径は10pほどで、薄い黄色に中心が濃紫色です。

トロロアオイの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い

耐寒性は強くありませんが、霜の降りないところでは宿根草になります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Abelmoschus・・・・・アラビア語の abu el mosk(香りの父)が語源です。

manihot・・・・・キャッサバのブラジルの呼び名に由来します。

【主な種類と品種】

トロロアオイ属では、野菜のオクラ(Abelmoschus esculentus)が栽培されています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

※ 鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

タネまき

発芽適温が20〜25度程度ですので、4月中旬〜5月に播きます。温暖地でも早く播く場合は、フレームなどで播くようにします。

育苗箱か3号のポリポットに直接播き、覆土は5mm程度にします。

育苗箱に播いた場合は、発芽後、本葉が3〜4枚のころに3号のポリポットに植え替えて苗を育てます。タネが大きくて、発芽もよく育苗は簡単です。

植え付け

ポットに根が回ったら花壇やプランターに定植します。株が大きくなりますので、鉢植えでは窮屈になりますが、大きめの鉢やプランターなら何とか収まるかと思います。

花壇に植える場合は、植えつけの前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。

植え付けの際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植え付けます。

トロロアオイの花

株間

株が大きくなりますので40pほどにします。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

終わった花は、タネを取る分以外は早めに取り除きます。タネを取っておけば翌年に播くことができます。

温暖地の場合、秋に切り戻しをして、霜除けをして防寒すれば、冬を越すことができます。

肥料

花壇に植える場合は、 化成肥料を1u当たり50gほど施し、腐葉土(又はバーク堆肥)と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。

鉢やプランターに植える場合は、元肥のほかに追肥として、生育期間中、定期的に緩効性の固形肥料を置肥するか、液肥を10日に1回程度与えます。

病気・害虫

幼苗のときにネキリムシにやられることがあります。

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