アルメリア・フォルモーサ

アルメリアの花
写真 アルメリア・フォルモーサ
'ジョイスティック'
撮影時期 2007.4.29
栽培状況 秋まき後、庭植え

科名

イソマツ科

属名

ハマカンザシ属

学名

Armeria pseudarmeria

園芸分類

秋まき一年草

別名

ハマカンザシ

原産地

南ヨーロッパ

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

3月〜4月

【アルメリア・フォルモーサについて】

アルメリア属の中では、アルメリア・マリティマがよく栽培されていますが、葉が幅広く、草丈や花茎も長いアルメリア・フォルモーサは、タネから育てることができます。

本来は宿根草と思われますが、耐暑性が弱いため夏には枯れてしまうので、秋まきの一年草の扱いになります。なお、タキイ種苗さんのタネの袋にArmeria formosaと記載されていましたので、その名前で載せていますが、今は、プセウドアルメリア(A. pseudarmeria)とされています。種小名のプセウドアルメリアというのは、偽のアルメリアという意味です。

【栽培メモ】

'ジョイステック' という品種のタネを秋に播いてみましたが、育苗はそれほど難しくありませんでした。庭植えにして育てたところ、思っていた以上によく咲いてくれました。

【育て方は下へ ↓ 】

【アルメリア・フォルモーサの概要】

草丈

40〜50p程度です。

マリティアより花茎が長く、赤、ピンク、赤紫、白などの花色があります。

アルメリアの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 弱い

耐寒性はありますが、高温多湿を嫌いますので、温暖地では夏がくるころには枯れてしまいます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱いの4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Armeria・・・・・ケルト語の ar mar(海辺)に由来します。

pseudarmeria・・・・・ pseud は「偽の」という意味ですから、「偽のアルメリア」ということになります。

【主な種類と品種】

‘ジョイスティック’という品種がタキイ種苗から出ていました。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 鉢植えで育てる場合は、水はけのよい用土を使います。

タネまき

発芽適温が15度前後ですので、9月下旬から10月中旬に箱まきします。覆土は、タネが隠れる程度に薄くします。

発芽後、本葉が2〜3枚になったら、早めにポリポットに植え替えて育苗します。

アルメリアの花

植え付け

ポットの底に根が回ってきたら花壇やプランターなど定植します。ただし、苗の生育は比較的ゆっくりですので、花壇への植え付けが遅れたときは、不織布でトンネルをすると順調に生育します。

酸性度を嫌いますので、花壇に植え付けるときは、定植する前に苦土石灰を1u当たり100gほどまいて耕しておきます。

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使わないと根腐れしやすくなります。

市販の草花用培養土であれば、軽石砂もしくはパーライトを2割ほど加えて植え付けます。

株間

20cmを目安にします。60cmの標準のプランターの場合は4〜5株が目安です。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと風通しのよいところが最適です。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

やや乾燥気味を好みますので、鉢やプランターで育てる場合は、過湿にならないようにします。

アルメリアの花

冬の管理

耐寒性が強いので、庭植えの場合、温暖地では霜除けは不要です。ただし、植え付けが遅れて根張りが十分でないときは、不織布でトンネルをすると順調に生育します。

肥料

やせた土地でもよく育つほどですので、肥料はあまり必要ではありません。花壇に植える場合は、植え込み時に化成肥料を1u当たり20〜30gほど入れて庭土とよく混ぜておきます。追肥はほとんど必要ありません。

鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料をやや少なめに元肥として与え、後は、暖かくなったら2週間に1回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

病害虫は、特に問題になるようなものはありません。

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