アキレア |
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【アキレアについて】 |
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アキレアというのはノコギリソウ属の学名ですが、ノコギリソウ属の中では、もっぱらセイヨウノコギリソウ(Achillea millefolium)の園芸種がよく栽培されていて、アキレアと言えばセイヨウノコギリソウを指す場合が一般的です。なお、ノコギリソウの名前の由来は、葉の縁がノコギリのように見えるところからきています。 初夏に赤、黄、白などの小さな花が傘状に咲きます。また、ノコギリソウ属の中では、より大型の宿根草のキバナノコギリソウ(A.filipendulina)も栽培されています。 アキレア(セイヨウノコギリソウ)は耐寒性が強く丈夫でよく育ちます。もっとも、耐暑性も比較的ありますが、どちらかといえば寒冷地向きです。温暖地では、品種にもよりますが植え場所、置き場所によっては夏の高温多湿で生育が悪くなったり、最悪の場合、株が枯れてしまうことがあります。キバナノコギリソウは、もう少し耐暑性があります。 【栽培メモ】 午後から日陰になる場所に植えていますが、大半の品種は、花が咲いた後も夏を越しています。ただし、3年ほどすると枯れてしまうことが多く、温暖地の場合はやや短命な宿根草と言えます。 ところで、上の写真は、おぎはら植物園で購入した‘レッドベルベット’という品種ですが、この赤は格別美しい色合いで魅了されました。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【アキレアの概要】 |
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草丈 園芸種の草丈は、60p〜100pほどです。 花 長い花茎を何本も伸ばし、その先に小さな花が傘状になって咲きます。花色は、白、紅、黄色などがあります。 耐寒性・耐暑性
耐寒性は強いですが、夏の強い日差しと高温多湿を嫌います。 もっとも、庭植えであれば半日陰若しくは午後は日陰になるところ、鉢植えもそうした場所に置けば夏越しができます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱いの4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 比較的やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Achillea・・・・・古代ギリシャの医師 A. Achilles に由来します。 millefolium・・・・・mille(千)+ folium(葉)が語源です。 filipendulina・・・・・「シモツケソウ属に似た」 |
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【主な種類と品種】 |
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セイヨウノコギリソウにはいろいろな品種がありますが、最近のカタログに載っている品種の一部を紹介します。
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 庭植えの場合は、半日陰、もしくは午後は日陰になるようなところが適しています。 ※ 鉢植えは、花後は半日陰の涼しいところに置いて育てます。 タネまき アキレアは、苗を購入して育てることが多いかと思いますが、タネから育てることもできます。タネから育てる場合は、一般的には3月下旬〜4月に播きます。温暖地の場合は秋播きもできます。 タネを一晩水につけて吸水させてからポリポット又はセルトレイに直接播きますが、箱まきもできます。覆土は、タネが隠れるぐらいにします。 箱まきの場合は、発芽後、本葉が3〜4枚になったころにポリポットや小鉢に植え替えて育苗します。 植え付け タネから育てた場合は、ポットに根が回ったら花壇や鉢、プランターに定植します。秋まきの場合は、生育がゆっくりなので秋に植えつけできる大きさの苗に育たない場合があります。この場合は小苗を無理に定植せず、フレームなどの中で育てて春先に定植した方がよい結果が得られます。 苗を購入して植えつける場合は3〜4月又は10〜11月ごろに植えつけます。 鉢植えの用土 関東以西の温暖地の場合、水はけのよい用土を使わないと、梅雨明けから夏に立ち枯れしやすくなります。 赤玉土、鹿沼土、バーク堆肥(腐葉土)を4:3:3程度に混ぜたもの、若しくは、一般の草花用培養土にパーライトを1〜2割加えたものなどが一例です。 株間 花壇に植える場合は、25〜30p程度にします。標準の65pのプランターの場合は3〜4株が目安です。 植え場所・置き場所 庭植えの場合は、日当たりのよい、水はけのよいところに植え付けます。また、耐暑性がそれほど強くないので、温暖地では、半日陰もしくは午後は日陰になるところが適しています。 鉢やプランターで育てる場合は、夏が来たらは半日陰、真夏は明るい日陰の涼しいところで育てます。 植え替え 花壇に植えている場合は、3〜4年ほどすると株が混みあってきますので、春か秋に株分けして植え替えます。 鉢やプランターに植えている場合は、株の状態を見て、毎年もしくは2年に1回植え替えます。温暖地の場合は、毎年植え替えをしないと水はけが悪くなって翌年の生育が悪くなりますので、毎年、10〜11月に植え替えるようにします。 日常の管理 株が伸びてくると倒れやすくなりますので、必要なら支柱を立てます。 花が終わったら一度軽く切り戻しをして、秋に地上部が枯れたら、株元から刈り込みます。 冬の管理 冬が近づくと、新しい芽が地際に出てきます。耐寒性が強いので、霜除け等の必要はありません。 ふやし方 株分けのほか、挿し芽も可能です。6月頃に、新芽をバーミキュライトなどに挿せば発根します。 肥料 庭植えの場合は、肥料はそれほど与えなくてもよく育ちます。鉢植えは、植えつけ時に緩効性肥料を与え、後は、春と秋に緩効性の固形肥料を置肥します。 病気・害虫 ウドンコ病が発生することがあります。 |
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