ルッティルスポリア

ルッティルスポリアの花
写真 ルッティルスポリア
撮影時期 2022.8.31
栽培状況 庭植え

科名

キツネノマゴ科

属名

(属間交雑種)

学名

x Ruttyruspolia

園芸分類

落葉低木

別名

(特にありません)

原産地

(園芸交雑種)

主な用途

鉢植え(庭植え)

花期

7〜10月

【ルッティルスポリアについて】

ルッティルスポリアは、アフリカ東部に自生しているキツネノマゴ科のルッティア・フルティコーサ(Ruttya fruticosa)と熱帯アフリカ原産のルスポリア・ヒポクラテリフォルミス(Ruspolia hypocrateriformis)を交配してつくられた園芸交雑種で、まだ、目新しい種類です。

木はそれほど大きくならず、鉢植えでも十分に栽培できます。また、耐寒性はやや弱いですが、極端に弱いということはなく霜に当てなければ冬を越します。

【栽培メモ】

鉢植えで育てていましたが、耐寒性が弱いものの、室内の土間で冬を越し、8月になって花が咲き始めました。

春になって、2本のうち1本を庭植えにしてみころ、鉢植えよりは格段に生育がよくなり、花もよく咲きました。冬場、庭植えのまま霜除けをしてみましたが、−4度近くに下がる日があったことから春になっても芽を吹いてきませんでした。

しかし、その後、5月になりだいぶ暖かくなってから芽を吹いてきて、夏には前年よりも大きくなりました。ですので、温暖地の場合、十分に霜除けをすれば庭植えも可能と考えられます。

また、寒さに気をつける必要はあるものの、丈夫で、特に病害虫もないことから育てやすい花木と言えます。

【育て方は下へ ↓ 】

【ルッティルスポリアの概要】

樹高

株立ち状の樹形になります。剪定をして育てれば1mほどに抑えることができます。

枝先に花径2.5pほどのサーモンピンクの花が穂状になって咲きます。穂状花序という咲き方です。

ルッティルスポリアの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い

耐暑性は強いですが、耐寒性はそれほどありませんので温暖地でも霜除けをしないと冬を越せません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

(冬の保温ができれば)比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Ruttyruspolia・・・・・二つの属名が合成されたものです。

Ruttya・・・・・アイルランドの医師で自然主義者の John Rutty への献名

Ruspolia・・・・・ イタリアの探検家で植物学者の Eugenio Ruspoli への献名

【主な種類と品種】

本種以外には特にないようです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 枝が伸び始めたら一度摘芯をして枝数を増やすようにします。

植え付け

花壇に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の三分の一程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

鉢に植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

庭に植える場合は、家の南面など北風の当たらない日当たりのよい場所に植え付けます。

ルッティルスポリアの花

植え替え

生育がよいので、鉢植えは毎年植え替えます。鉢から抜いて、表土と根鉢の古い土を適量落として、一回り大きい鉢に植え替えます。同じ大きさの鉢を使うときは、多めに古い土を落として植え替えます。

日常の管理

暖かくなって、株元から新しい枝が伸びてきますが、そのままにしておくと強い風で根元から折れてしまうことがありますので、支柱を立てておくと安心です。

剪定

花は、今年伸びた枝に咲きますが、枝の先だけにしか花を付けませんので、枝が伸び始めたら一度摘芯をして枝数を増やすようにします。また、花がひととおり終わった11月頃に切り戻しをしておくと冬の管理が楽になります。

冬の管理

耐寒性があまり強くないので、冬になったら葉を落とします。庭植えの場合は、十分に霜除けをする必要があります。

鉢植えの場合は、霜の当たらない軒下に置きますが、寒さの厳しいときは室内に取り込みます。

肥料

鉢植えの場合は、5〜10月の間、定期的に緩効性の固形肥料を置肥します。

庭植えの場合は、芽が伸び出したら緩効性の肥料を木の周りに施します。

病気・害虫

特にはありません。

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