レーマンニア

レーマンニアの花
写真 レーマンニア・エラータ
撮影時期 2014.4.23
栽培状況 大型のプランターで栽培

科名

ゴマノハグサ科

属名

ジオウ属

学名

Rehmannia elata

園芸分類

宿根草

別名

レーマニア

原産地

中国

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【レーマンニアについて】

レーマンニアは、中国原産のゴマノハグサ科ジオウ属の宿根草です。この属の中では、漢方薬に使う地黄(R. glutinosa)が有名ですが、本種のエラータ種は観賞用に栽培されます。ロゼット状に葉を広げて越冬した後、春に花茎を伸ばして筒状の花を咲かせます。

ジギタリスに似た花が長い間咲いてくれますので、なかなか魅力のある宿根草です。耐暑性がもう少し強ければ言うことなしですが、関東以西の温暖地でも、鉢やプランターに植えて夏場涼しいところに置けば夏越しが可能です。

【栽培メモ】

プランターに植えて、梅雨明けから午前中は半日陰、午後は日が当たらないところに、そして、真夏はほとんど日陰になるところ置いて育てたところ、何とか夏を乗り切ることができました。

夏を越した後は、秋に植え替えをして育てたところ、翌春には写真のようによく咲いてくれました。

【育て方は下へ ↓ 】

【レーマンニアの概要】

草丈

種苗会社から購入した品種は、あまり大きくならず80c〜1mほどになりました。

花径は5pほどで、ジギタリスの花を大きくしたような形です。

長い花茎の下の方からだんだんと咲いてきますので、長い間楽しめます。

レーマンニアの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

耐寒性はありますが、夏の高温多湿を嫌います。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Rehmannia・・・・・19世紀の中国のロシア大使館に勤めていた Joseph Rehmann への献名

elata・・・・・「背の高い」、「丈の高い」

glutinosa・・・・・「粘着質の」、「膠質の」

【主な種類と品種】

この属の中では、漢方薬に使う地黄(Rehmannia glutinosa)が有名です。その他には、ハナジオウとも呼ばれるセンリゴマ(R. japonica)がまれに栽培されることがあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 温暖地では、鉢やプランターで栽培した方が育てやすく、夏越しもしやすくなります。

植え付け

園芸店やホームセンターなどではあまり見かけませんので、ネットや種苗会社のカタログなどを通じて購入した方が早道です。

春でも秋でも植え付けできますが、高温多湿に弱いので環境の変えられる鉢やプランターで栽培した方が育てやすく、夏越しもしやすくなります。

温暖地の場合、花の咲いた大株は枯れてしまいますが、その周囲に小苗が生えてきますので、二年目以降は、この苗を秋に植えつけます。

株間

25〜30pほどが目安ですが、少し詰めて植えたほうが写真のように見栄えがします。

植え替え

株分けを兼ねて春か秋に植え替えます。

温暖地では秋に植え替えた方が、開花時期までに充実した株になります。

レーマンニアの花

植え場所・置き場所

日当たりと水はけのよいところを好みますが、暑さを嫌うので夏は風通しのよい半日陰になるところが適しています。

温暖地の場合は、夏は樹木の下で日がほとんど当たらないところがでも大丈夫です。

日常の管理

鉢植えの場合は、やや乾燥気味に管理し、表面が乾いてから水やりします。

花が終わったら、株元を15pほど残して切り戻しをします。

夏の管理

鉢やプランターに植えた場合は、梅雨明けからは半日陰に、また、真夏は明るい日陰で管理します。

冬の管理

耐寒性が強いので、温暖地ではプランターに植えた場合も戸外で冬を越します。

ふやし方

古い株の周囲に出てきた小苗を、毎年植え替えたほうがよい結果が得られます。

肥料

庭植えの場合は、春と秋に緩効性の化成肥料を与えます。

鉢やプランターで育てる場合は、同じ時期に緩効性の固形肥料を置肥するか、3〜5月と9〜10月に月に2回ほど液肥を与えます。

病気・害虫

それほど大きな被害を与えるものはありませんが、ナメクジには注意します。

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