ロムレア

ロムレアの花
写真 ロムレア・フラバ
撮影時期 2019.3.18
栽培状況 鉢植え

科名

アヤメ科

属名

ロムレア属

学名

Romulea spp.

園芸分類

秋植え球根

別名

(特にありません)

原産地

南アフリカ

主な用途

鉢植え

花期

2〜3月

【ロムレアについて】

ロムレアは、南アフリカケープ地方原産のアヤメ科ロムレア属の秋植え球根です。種類もいくつかあり、クロッカスと同様に育てやすいのですが、種苗会社のカタログにも載っていることが少ないので、球根が手に入りにくいことが残念です。

小型の球根植物で半耐寒性でもありますので、庭植えよりは小さめの鉢に植えて楽しむのに向いています。開花時期が早いことも魅力です。

【栽培メモ】

黄色の花が咲くフラバは、香南市野市町だと2月中旬には開花します。半耐寒性ですが、霜の当たらない軒下で冬を越しています。

以前に、−3℃〜−4℃という厳しい寒さに見舞われたことがあります。そのときだけは、夜間、軒下の鉢に農ポリを掛けておきましたが特に問題はありませんでした。

【育て方は下へ ↓ 】

【ロムレアの概要】

草丈

草丈は10p程度で、葉は細い糸葉です。

黄、赤、紫などの花色があり多彩です。花には輝きがありとても映えます。

軒下で管理すると関東以西の温暖地であれば、早咲きの品種は2月には開花します。

ロムレアの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 (夏は休眠)

やや寒さに弱い半耐寒性です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Romulea・・・・・ローマの最初の王と言われるロムルス(Romulus)に由来すると言われています。

amoena・・・・・「優美な」、「愛らしい」

flava・・・・・「鮮黄色の」

clusiana・・・・・ オランダの植物学者クルシウス(C. Clusius)への献名です。

tortuosa・・・・・「もつれた」、「曲がりくねった」

【主な種類と品種】

アモエナ
R. amoena

明るい赤色の花で、黒い斑紋が特徴的です。

フラバ
R. flava

すっきりとした黄色の花で、2月中旬には咲き始めます。

クルシアナ
R. clusiana

南ヨーロッパ原産で、弁先が紫、中心が黄色の花色で、花径は3〜3.5cmほどです。(写真:中)

トルツオサ
R. tortuosa

花の大きさは直径3〜4cm程度で、明るい黄色に焦茶色の斑紋が特徴です。(写真:下)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 半耐寒性ですので、霜の当たらない軒下などに置いて育てます。

植え付け

半耐寒性ですので、鉢植えで育てます。また、小型の球根ですので、花壇に植えるとあまり目立ちません。それに、往々にして他の草花に負けてしまうことがありますので、こうした点からも鉢植えに向いています。

植え付けは、10月上旬〜11月上旬が適期です。

鉢植えの用土

市販の球根用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え付けの深さ

球根の上に2pほど土がかかる程度にします。

ロムレアの花

置き場所

日当たりと水はけのよいところで育てます。

株間

5号鉢に5球が目安です。

植え替え

小さな鉢で育てる場合が多いですが、この場合は、毎年植え替えます。

日常の管理

あまり過湿にならないようにします。

タネを採る場合を除き、花がらは早めに切り取ります。

冬の管理

半耐寒性ですので、関東以西の温暖地では霜の当たらない軒下などに置いて育てます。水やりは少なくしますが、乾燥させすぎないように注意します。

寒い地域は、室内に入れるようにします。

休眠期の管理

6月ごろには葉が枯れてきて休眠期に入ります。葉が枯れてきたら球根を掘り上げます。

掘り上げた球根は、水洗いして日陰で乾燥させます。球根が乾いたら、分球しているものは球根を分けてネットの袋などに入れて、秋の植え付け時まで保管しておきます。保管場所は、雨の当たらない日陰の風通しのよいところにします。

ふやし方

分球で増やすことができます。また、タネを播いて育てることができます。

肥料

肥料をあまり多く与える必要はありません。植え付け時は無肥料とし、葉が出てきたときと春先に緩効性の固形肥料を置肥するか、冬場を除き薄めの液肥を月に2〜3回程度与えます。

病気・害虫

特にはありません。

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