ローダンセ

ローダンセの花
写真 ローダンセ
撮影時期 2020.4.1
栽培状況 秋播き後、庭植え(冬は不織布でトンネルして霜除け)

科名・属名

キク科
ローダンセ属

園芸分類

秋まき一年草

別名

ヒロハノハナカンザシ

原産地

オーストラリア

用途

庭植え、庭植え

花期

3月〜4月

【ローダンセについて】

ローダンセは、オーストラリア原産のキク科ローダンセ属の秋まき一年草です。同じ仲間にアクロクリニウムがありますが、ローダンセは和名をヒロハノハナカンザシというように、ローダンセの葉は幅広で、アクロクリニウムは細長い葉ですので見分けがつきます。

ローダンセは薄い紙細工のようなカサカサした花びらを持ち、ドライフラワーにするには最適な品種です。そのほか、生け花などにもよく利用されています。

耐寒性が弱いので、冬はフレームなどに入れて苗を育てて春に定植しますが、関東以西の温暖地の場合は、秋に定植して霜除けをする方法もあります。

【栽培メモ】

タオルに包んでしばらく揉んでからタネを播きましたが、割合よく発芽しました。ここを手抜きすると発芽率が落ちてしまいます。

耐寒性がやや弱いことから、年内に花壇に植えたときは、冬は不織布でトンネルしました。花壇に植える場合は、高畝にするなどして水はけのよいところに植えないと根腐れを起こしやすいと言えます。

【ローダンセの概要】

ローダンセの花

草丈

30〜50p程度になります。

茎が細くて弱そうな感じを与えます。花はその茎の先に1花ずつ咲かせていきます。花径は2.5〜4p程度で、花色はピンクが一般によく見受けられますが、白花もあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 弱い

耐寒性が弱いので、フレームなどで管理し春に定植するのが一般的です。

温暖地では秋に花壇に定植できますが、霜除けをする必要があります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やや難しい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Rhodanthe manglesii

学名の説明

Rhodanthe・・・・・「バラの花」という意味です。

manglesii・・・・・19世紀イギリスの博物学者 James Mangles への献名

【主な種類と品種】

マクラタロゼア

ピンク色の花です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 播く前にタネを布に包み、水に浸けてよく揉んでから播きます。

※ 秋に花壇に定植した場合は、霜除けをします。

タネ播き

発芽適温は15〜20度で、秋まきは9月下旬〜10月中旬に播きます。寒さの厳しい地域は春播きにします。育苗箱やピートバンなどに播き、覆土は5mmほどにします。

タネに綿毛があるためか、発芽率があまりよくないので多めに播くとよいと思います。吸水しやすいように、播く前にタネを布で包み、水に浸けてよく揉みんでから播きます。

発芽後、本葉3〜4枚のころポットや小鉢に植え替えて育苗します。

植え付け

ポットの底に根が回ったら花壇やプランターに定植します。寒さが心配な場合は、春までポットのまま育て、早春に定植します。その場合は、育苗の途中で3号から4号のポリポットに植え替えて苗を育てます。

酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて、庭土とよく混ぜておきます。

植え付ける際は、腐葉土もしくはバーク堆肥を1u当たり10Lほど入れ、化成肥料も撒いてから庭土を深さ30cmほど耕しておきます。

ローダンセの花

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使います。赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライト(川砂)を5:3:2程度に混ぜた用土などが一例です。

株間

花壇に植える場合は15pほどにします。標準のプランターなら3〜4株が目安です。

植え場所・置き場所

乾燥したところを好み過湿に弱いので、花壇に植える場合は、日当たりがよく水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターで育てる場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

雨がかかると花が傷むとされていますが、3月頃に開花した場合はあまり影響はありませんでした。

それでも、鉢やプランターに植えた場合は、できるだけ雨に当てないようにします。

冬の管理

耐寒性が弱いので、秋に定植した場合は不織布でトンネルをするなどして霜除けをします。早春に植えた場合も、遅霜の心配がなくなるまで、寒い日は同様に霜除けをします。

プランターなどに植えた場合は、霜の当たらないところで育てます。

肥料

花壇に植える場合は、植え付け時に化成肥料を庭土に混ぜて植え付けますが、あまり多く与える必要はありません。また、追肥は特に必要ありません。

鉢やプランターの場合は、植え付け時に緩効性肥料を与えますが、量は控えめにします。暖かくなったら株の状況を見て、必要なら液肥を与えます。

病気・害虫

特にありません。

ページのトップに戻ります。このページのトップに戻ります。一覧へ戻ります。一覧に戻ります。