リアトリス |
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【リアトリスについて】 |
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リアトリスは北米原産のキク科ユリアザミ属の宿根草で、とても丈夫で手間がかかりません。草丈が高くなりますので、花壇の後方に使っても見栄えがしますし、切花としても利用価値の高い花です。 咲き方によって槍咲きと玉咲きに分けられますが、槍咲きの種の方が多く栽培されています。このうち、槍咲きはスピカタ種(L. spicata)とスカリオサ種(L. scariosa)が、玉咲きはタマザキリアトリスとも呼ばれるリグリスティリス種(L. ligulistylis)が主に栽培されています。 リアトリスの花の特徴は、花が上から下に咲き進むところにあります。穂状に咲く花は、グラジオラスなどのように下から上に咲き進みますが、この点が変わっています。 通常は、根茎(球根)を購入して植え付けますが、タネを播いて育てることができます。春に播いて3年も経つと、とてもよく咲いてくれます。 【栽培メモ】 スピカタ種のタネを播いて花壇に植え付けて育てましたが、生育がゆっくりで、3年目になって期待したような花が咲きました。タネから育てる場合は、気長に付き合う必要がありそうです。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【リアトリスの概要】 |
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草丈 1〜1.3mほどになりますので、花壇の後方に植え込むことが多くなります。なお、矮性品種の‘コボルド’は、60pほどです。 花 長く伸びた花茎の先に細い毛のような小さな花を、上から下へと咲かせていきます。一般には紫紅色の品種をよく見かけますが、白花もあります。 できれば、まとめて花壇に植え込むととても見栄えがします。 耐寒性・耐暑性
耐寒性は強く、冬地上部は枯れますが春に芽を出してきます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:比較的やさしい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Liatris・・・・・(元の意味は失われているとされています。) spicata・・・・・「穂状の」、「穂状花序のある」 scariosa・・・・・「乾膜質の」、「緑色でない」 ligulistylis・・・・・ligula(葉舌、舌状花冠)+ stylus(花柱)が語源です。 |
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【主な種類と品種】 |
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穂状になって花が咲く槍咲きの種のほかに、大きく玉のように見える玉咲き種がありますが、玉咲きの方はあまり見かけません。 矮性の品種ではスピカタ種の‘コボルド’('Kobold')がよく栽培されています。 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 開花が近づいてきたら、早めに支柱をして倒伏を防ぎます。 タネまき リアトリスをまとめて植えたいときは、タネから育てることをお勧めします。時間がかかりますが、栽培はさほど難しくありません。 春まきが一般的で、4月中旬〜5月上旬に箱まきし、覆土はタネが隠れる程度にします。発芽まで3週間ほどかかる場合がありますので、用土が乾かないように注意します。 発芽後、本葉が2〜3枚になったらポリポットに植え替えて苗を育てます。 植え付け ポットの底に根が回ったら定植します。なお、春まきの場合は、播いた年は花は咲かず、翌年以降になります。 株分けをして植えつけるとき、あるいは根茎(球根)を入手して植えつけるときは、3月又は10月中旬が適期です。植えつける深さは5cmほどにします。 花壇に植える場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり5〜10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植え付けます。 鉢植えの用土 赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。 植え替え 花壇に植えた場合、タネを播いて育てたときは5〜6年、株分けして植えつけたときは3〜4年ほどたったら株分けをして植え替えます。時期は、3月又は10月中旬が適期です。 リアトリスは連作を嫌いますので、2〜3芽を1株にして株分けし、別の場所に植え付けます。 鉢やプランターの場合は、2年に1回を目安に植え替えます。 株間 花壇に植えるときは15〜20pほどにします。 植え場所 日当たりと水はけのよいところに植え付けます。 高温多湿にはやや弱いと言われていますが、夏の暑さで枯れるということはほとんどありませんので、それほど気にする必要はないと思われます。もっとも、夏の西日が長く当たるようなところは避けた方が賢明です。 日常の管理 長い花穂が風雨で倒れ込むことがあります。そのままにしておくと、すぐに花茎が曲がってしまうので、早めに支柱を立てます。 花の終わった花茎は早めに切り戻しをしておきます。 冬の管理 冬になると地上部が枯れますので、地際で切り取っておきます。 耐寒性がありますので、霜除けやマルティングは必要ありません。 ふやし方 タネから育てる以外に、植え替えの時に株分けをして増やすことができます。 肥料 花壇に植える場合は、化成肥料を1u当たり30gほど施し、腐葉土(又はバーク堆肥)と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。後は、3月と9月に追肥をしますが、量は控えめにします。 鉢やプランターに植える場合も、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は3月と9月に緩効性の固形肥料を追肥として与えます。 病気・害虫 過湿にすると根腐れを起こすことがあります。 |
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