ライラック |
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【ライラックについて】 |
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ライラックは、バルカン半島原産のモクセイ科ハシドイ属の落葉中木です。花木として素晴らしいものですが、寒冷地若しくは冷涼地に適した花木で、夏の高温多湿を苦手としていています。ですので、残念ながら温暖地では本来の花の美しさを堪能することはかなり難しいと言えます。 もっとも、午後、日陰になるようなところに耐暑性の強い品種を植えれば、花を楽しむことができます。なお、ヒメライラック(S. microphylla)は、一般のライラック(S. vulgaris)よりも育てやすいと言えます。 ところで、ライラックというのは英名で、フランス後ではリラ、和名はムラサキハシドイですが、ハシドイ(S. reticulata)とは別種になります。ハシドイの語源は、一説には、花が枝先に集まることから「端集い」に、それが変化してハシドイになったと言われていますが、明確なものではありません。 【栽培メモ】 上の写真は、耐暑性の強いライラックとしてタキイ種苗さんのカタログに載っていた品種で、植えてから3年目に花が咲き出しました。カタログどおり耐暑性が強く、背丈を超えるほどになっていて花もよく咲いてくれます。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【ライラックの概要】 |
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樹高 樹高は普通2〜3m程度ですが、5m近くになる木もあるようです。根本近くから何本もの枝が叢生します。 花 花は、新しい枝の咲きに小さな花が集まって咲きます。花色は、白、桃、藤色、紫色、ライラック色などがあります。 耐寒性・耐暑性
暑さに弱く、関西以西の温暖地にはあまり向いているとは言えません。北海道の公園のライラックが有名なように、美しい花を見るなら寒い地方が適しています。 暖地で栽培するなら、耐暑性の強い品種を選ぶ必要があります。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 (温暖地では)やや難しい〜かなり難しい (耐暑性の強い品種を選べば)比較的やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Syringa・・・・・ギリシャ語の syrinx(笛)に由来します。 vulgaris・・・・・「普通の」、「通常の」 |
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【主な種類と品種】 |
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たくさんの品種がありますが、以前にタキイ種苗のカタログに載っていた品種のいくつかを紹介します。
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 関東以西の温暖地で栽培するには、耐暑性の強い品種を選ぶようにします。 植え付け 木が大きくなりますので、鉢植えには向いていません。鉢植えで育てるなら姫ライラックが適していると思われます。植え付けは12月〜2月ごろが適期です。 庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。 植え付けの際、接ぎ木しているところまで土が被るように土を高く盛っておきます。 植え場所 土質は選ばず、腐植質に富む肥沃で、水はけ、日当たりのよい場所が適しています。温暖地では、西日が遮られるところに植えつけます。 日常の管理 地際から芽が出ることがありますので、早めに掻き取っておきます。 剪定 ライラックは、自然に樹形を整えますので、主に枯れ枝や混みすぎた細い枝を取り除くくらいで十分です。 もっとも、‘デクラレイション' は、枝が上に長く伸びますので、毎年剪定しています。品種によるのかも知れません。 夏には花芽ができてきますので、通常の剪定は、花後すぐに行います。冬に強剪定をすると、せっかくできた花芽を切り取ることになります。 冬の剪定は、伸びすぎて、特に目障りな枝を切り詰める程度に補助的に行います。 肥料 1〜2月に寒肥として有機質肥料を与えます。チッソ分の多い肥料を与えすぎると花付きが悪くなるので、少量でかまいません。 病気・害虫 カイガラムシがつくことがあります。 |
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