ラッセルルピナス |
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【ラッセルルピナスについて】 |
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ラッセルルピナスは、北米原産のマメ科ハウチワマメ属の宿根草です。ルピナスの中でも、長い花茎に花が穂状に咲きそろうと大変豪華で本当に美しいものです。 ただし、暑さに弱いので、温暖地では宿根することができません。ですので、秋にタネを播いて、春までに開花できるだけの充実した株に育てる必要がありますが、早まきしすぎると発芽がよくないし、遅くなると貧弱な株になって花が咲かないということになります。 ということで、本来は寒冷地向きの宿根草で、温暖地の場合、タネを播いて育てて、カタログに出ている写真のように咲かせることは容易ではありません。 【栽培メモ】 なかなか思ったようにいきませんでしたが、ポリポットに直接播いて育苗し、厳冬期に農ポリでトンネルして育てたところ、そこそこ満足できる花を見ることができました。(上の写真です。下の3枚の写真はフラワーセンターで写したものです。) 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【ラッセルルピナスの概要】 |
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草丈 40p〜1mどです。 花 花穂が50〜70pになります。花色は豊富で、白、青紫、ピンク、紅、オレンジなどの単色や二色の組み合わせもあり、きれいに咲くとすばらしいものです。 耐寒性・耐暑性
高温多湿に弱いので、温暖地では夏を越すことが困難です。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:(温暖地では)かなり難しい ※ 苗から育てる場合:比較的やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Lupinus・・・・・ lupus(オオカミ)に由来するローマの植物名に由来します。 polyphyllus・・・・・ギリシャ語の poly(多い)+ phyllus(葉の)が語源です。 hybrid・・・・・「雑種」 |
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【主な種類と品種】 |
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ラッセルルピナスは、温暖地では育てにくいですが、「サカタのタネ」から、秋まきで、春に咲きやすい矮性品種の‘ラッセルミナレット’という品種で出ていましたので、こうした品種を育てるとよいかと思います。 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 秋播きの場合、春までに株をできるだけ大きくしておかないとよい花が咲きません。 タネまき 温暖地の場合、時期は9月中旬〜下旬がタネまきの適期です。遅くなると、春までに充実した株にならず、期待したような花は見込めません。ただし、この時期は暑さが残っている時期なので、できるだけ涼しいところで管理します。 移植を嫌うので、3号のポリポットに2〜3粒ずつまきます。覆土は1p程度と厚くします。 発芽後、苗の生育状況を見ながら丈夫な苗を1本残すようにします。 植え付け 発芽後、苗が育って根がポットの底に回るようになったら花壇やプランターなどに定植します。 酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。 植え付ける際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植え付けます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 株間 花壇に植えるときは30pほどにします。鉢植えは6〜7号鉢に1本植え付けます。 植え場所・置き場所 日当たりと水はけのよい場所に植えつけます。鉢やプランターも日当たりのよいところで育てます。 日常の管理 花の終わった花茎は、早めに切り取って起きます。 冬の管理 春までに株をできるだけ大きくしておかないとよい花が咲きませんが、温暖地の場合、秋に播くことになりますので、株を大きくすることがなかなか難しいと言えます。また、あまり早く播くと発芽しにくいと言えます。 そこで、少し涼しくなってタネを播いて苗を育て、定植後、厳冬期には不織布などでトンネルをしてやると、よく生育します。ただし、ラッセルルピナスは低温にあって花芽ができますので、ある程度寒さに当てる必要があり、温暖地ではそのあたりが難しいと言えます。 栽培したところでは、厳冬期に限って農ポリでトンネルをしてみましたが、この程度では、特に開花に影響はありませんでした。今なら農ポリに代えて不織布を使用した方がよいと思います。 鉢やプランターに植えた場合は、霜の当たらないところに置いて育てます。 肥料 ラッセルルピナスはマメ科ですので、一般に、肥料は控えめにして栽培するように書かれています。しかしながら、これは宿根した場合のことで、温暖地で育てる場合は、春までに大きい株に育てる必要がありますので、ある程度の肥培管理は必要です。ただし、窒素肥料は控えめにします。 花壇に植える場合は、 化成肥料を1u当たり50gほど施し、腐葉土(又はバーク堆肥)と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。 鉢やプランターに植える場合は、市販の草花用の培養土を使用する場合は、培養土に元肥が入っていますので、追肥として液肥を定期的に施します。 用土を調整したときは、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、同様に追肥します。 病気・害虫 アブラムシがつきやすいので注意します。 |
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