ラバテラ

ラバテラ バイカラーの花
写真 バイカラー
撮影時期 2009.5.2
栽培状況 庭植え

科名・属名

アオイ科
ハナアオイ属

園芸分類

多年草、低木

別名

(特にありません)

原産地

南ヨーロッパなど

用途

庭植え

花期

3〜7月

【ラバテラについて】

ラバテラというのはハナアオイ属の属名です。この属の中では、一年草のハナアオイLavatera trimestrisu)がおなじみですが、他にも多年草のツリンギアカ(Lavatera thuringiaca)やカセミリアナ(L. cachemiriana)、そのほか、低木になる種類も栽培されています。

種苗会社などのカタログを見ると、‘バイカラー’ がよく掲載されていますが、本種は南フランスの沿岸地域などが原産のラバテラ・マリティアの園芸品種で、ツリーマロウとも呼ばれています。

【栽培メモ】

‘バイカラー’を家の南側の暖かい場所に植えておいたところ、冬の間も生育を続け、3月初めに早くも花を付けていました。また、カセミリアナも6月になってよく咲きました。

もっとも、‘バイカラー’は耐暑性がありましたが、カセミリアナやツリンギアカは高温多湿に弱く、花後に枯れてしまいました。

【ラバテラの概要】

ラバテラ バイカラーの花

樹高

種類によって1〜2mほどになります。

【主な種類と品種】を参照

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い〜やや弱い
耐暑性 比較的強い〜やや弱い

‘バイカラー’以外は夏の高温多湿が苦手です。耐寒性は比較的あります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:比較的やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(‘バイカラー’以外は)やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Lavatera

学名の説明

Lavatera・・・・・・スイス人の J.K.Ravater への献名

thuringiaca・・・・・ドイツの「チューリンゲン(州)の」

maritima・・・・・「海辺の」、「海岸の」

bicolor・・・・・「二色の」

【主な種類と品種】

ツリンギアカ
L. thuringiaca

ヨーロッパ原産の多年草又は低木です。オルビア(L. olbia)との交配種(L. x clementii)に、ピンクの花が咲く‘バーンスレイ’や‘ロゼア’、白花の‘ファーストライト’などの品種があります。

‘バイカラー’
L. maritima 'Bicolor'

花径8pほどの薄いピンクの花で中心が濃いピンク色になる美しい花が咲きます。樹高は、1.5mほどの低木状で、株が大きく広がります。(写真:上の2枚)

カセミリアナ
L. cachemiriana

花径8pほどのやさしいピンクの花が咲く多年草です。樹高は2mほどになります。(写真:下)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 枝が伸びすぎたら、花後に切り戻しをして樹形を整えます。

植え付け

温暖地の場合は春でも秋でもかまいませんが、寒地は春に植え付けます。株が大きくなりますので、庭植えが適しています。

苗木の大きさにもよりますが、通常は、根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。植えた後は、タップリと水やりをしておきます。

カセミリアナの花

植え場所

日当たりと水はけのよい場所に植えつけます。それでも‘バイカラー’以外は、高温多湿に弱く、庭植えでは、開花後の夏越しは厳しいと言えます。

剪定

枝が伸びすぎたら、花後に切り戻しをして樹形を整えます。

冬の管理

比較的耐寒性がありますので、関東以西の温暖地では、霜除けをしなくても冬を越します。それ以外の地域では霜除けをすると安心です。

肥料

植え付け時に緩効性肥料を与えます。生育がよいので、後はやせ地でない限りあまり必要としません。

病気・害虫

ハマキムシが発生したら早めに駆除します。

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