ラナンキュラス Ranunculus asiaticus

ラナンキュラスの花
写真 ビクトリア・ストレイン
撮影時期 2007.4.15
栽培状況 庭植え(冬は、農ポリでトンネル栽培)
科名・属名

キンポウゲ科
キンポウゲ属
(ラナンキュラス属)

園芸分類

秋植え球根

別名

ハナキンポウゲ

原産地

中近東

用途

庭植え、鉢植え

花期

3月〜4月

【ラナンキュラスについて】

ラナンキュラスは、キンポウゲ科の秋植え球根で和名をハナキンポウゲといいます。色鮮やかな花弁の重ねがひときわ厚く、また、大輪の花が咲きますので際立って豪華です。

満開となれば、春咲きの花の中でも群を抜くすばらしさです。球根の中で、花の豪華さの点において、この花の右に出るものは、ちょっと見あたりません。

ちなみに、キンポウゲ属(ラナンキュラス属)の属名は、蛙を意味します。これは、多くが宿根草で、どちらかというと湿り気のあるところに自生していることによるものです。ところが、園芸として栽培されている球根性のラナンキュラス(R. asiaticus)の原産地は中近東で、やや乾燥したところを好みます。

ところで、ラナンキュラスの球根は、一般的な秋植え球根と異なり、カラカラに乾燥しています。このため、同じような育て方をすると失敗することが多く、きれいに咲かすには、ちょっとしたコツがあります。

栽培したところでは、植え付ける時期が遅くなって、充実した株にならなかったことがあります。芽出しをして適期に植えることが肝要かと思われます。

【花の特徴と性質】

ラナンキュラスの花

草丈

草丈は30p〜50p程度です。

ひとつの株から、たくさん花茎を伸ばし、その花茎に蕾が何個もつきますので、咲かせる蕾を制限してやると、大輪の花が咲き見事です。

これを怠って、全部咲かせてしまうと花数は多くなりますが、花径が小さくなりラナンキュラス本来の豪華な花が咲きません。

色は、白、黄、ピンク、橙色、赤とそろっていますし、最近は美しい複色花も出回るようになってきました。

耐寒性・耐暑性

秋に植えると年内に葉が出てきますが、霜に当たると傷みます。

学名の説明

Ranunculus・・・・・rana(蛙)の縮小形
※ 美しい花にしてはへんてこな属名ですが、この属の多くが湿地に自生することに由来します。

asiaticus・・・・・「アジアの」

【主な種類と品種】

ビクトリア・ストレイン

ラナンキュラスの定番品種です。草丈は30〜50cmほどで、花茎6〜8cmの重ねの厚い豪華な花です。

アヤリッチ

草丈が25〜30cmとコンパクトで、花茎7〜8cmのボリュームのある花が咲きます。

ドリーマー

草丈が30〜40cmほどで、切り花向きの品種です。

【育て方と栽培のポイント】

植え付け

レナンキュラスの栽培で、最も気を付けることは、9月下旬〜10月頃の暖かい時期に球根をそのまま花壇に植え付けると、雨が降った後などに、球根が急速に水分を吸水して腐ってしまうということです。

花壇に球根をそのまま植え付けるなら、関東以西の暖地では11月に入って涼しくなってから行います。ただし、あまり遅くなると、開花時までに株が十分大きくならず、満足できる花を見ることができません。

ラナンキュラスの花

それよりも早く植え付けるなら、事前に、少し湿った砂やバーミキュライトなどを入れたポリポットや小鉢に浅く植えて、涼しいところで徐々に吸水させ、葉や根が出て来るのを待って植え付けると失敗が少なくなります。

花壇に植える場合は、植えつけの1週間ほど前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。

芽出しが終わったら、バーク堆肥を1u当たり10Lほど入れて、緩効性の化成肥料と一緒に庭土とよく混ぜてから植え付けます。

鉢植えで育てる場合も、芽出しをした苗を植え付ける方が安全です。

鉢植えの用土

市販の球根用培養土又は赤玉土とバーク堆肥を2対1程度に混ぜた用土を使います。

植え付けの深さ

芽出しをしないで、直接球根を花壇に植える場合は、2〜3cmを目安にします。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植えつけます。鉢やプランターも日当たりのよいところに置いて育てます。

ラナンキュラスの花

株間

球根の間隔は、庭植えで15〜20p程度、鉢植えは6号鉢1球が目安です。

日常の管理

ラナンキュラスのつぼみをそのまま全部咲かせてしまうと、小さな花ばかりになってしまいます。

そこで、一つの花茎につぼみは一つだけにして、細く充実していない花茎のつぼみを全部取ると、大輪の美しい花が咲きます。

冬の管理

春になるまでに、充実した株にしないとよい花は期待できませんので、花壇の植え付けが遅れた場合は、冬の間、不織布などでトンネルをするとよい結果が得られます。

また、ラナンキュラスは耐寒性がそれほどないので、庭植えの場合は、霜除けということからもトンネル栽培が一つの方法です。

鉢やプランターは、霜の当たらない軒下などに移します。

休眠期の管理

花が終わって、葉が黄色くなってきたら掘り上げて、風通しのよい日陰で保存します。

肥料

植えつけ時に緩効性の化成肥料を施します。暖かくなってくると急速に株が大きくなりますので、花壇に植えた場合は化成肥料を追肥します。

ラナンキュラスの花

鉢やプランターに植えた場合も、元肥の他に、暖かくなってきて株が大きくなり始めたら、緩効性の化成肥料を追肥します。

その後は、液肥を10日に1回ほど与えます。

病気・害虫

アブラムシには注意し、見つけ次第駆除しなければ、せっかくの花が萎縮してしまいます。

また、水はけが悪いところで育てると灰色かび病が発生することがあります。

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