リムナンテス

リムナンテスの花
写真 リムナンテス
撮影時期 2023.4.4
栽培状況 秋まき後、庭植え

科名・属名

リムナンテス科
リムナンテス属

園芸分類

秋まき一年草

別名

フライドエッグ

原産地

カリフォルニア州、オレゴン州

用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【リムナンテスについて】

リムナンテスは、アメリカ合衆国のカリフォルニア州やオレゴン州原産のリムナンテス科リムナンテス属の秋まき一年草です。科名は異なりますが、なんとなくネモフィラに似ています。

別名のフライドエッグは、あまりセンスのよいネーミングとは思えませんが、花の色の特徴をよく表わしています。英名は Meadow Foam(牧草地の泡)ですが、これは春に咲く花が泡のように見えるからと言われています。

【栽培メモ】

秋にタネを播いて育てたところ、発芽もよく、また、発芽後の生育がとてもよいので、育苗はとても簡単でした。この点もネモフィラ似よく似ています。

ただし、蒸れには弱いようで、ある年にとても寒い日があったので4〜5日不織布を掛けておいたところ、蒸れたためか枯れてしまった株が少し出ました。

【リムナンテスの概要】

リムナンテスの花

草丈

草丈は25pほどですから、花壇は勿論、鉢やプランターで育てるのにも向いています。

花径3pほどの5弁の花です。写真のように中心が黄色で縁が白色になっています。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 弱い

耐寒性は比較的ありますが、極端な寒さを嫌います。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Limnanthes douglasii

学名の説明

Limnanthes・・・・・ギリシャ語の limne(沼)+ Anthos(花)が語源です。

douglasii・・・・・スコットランドの植物学者のデイビット・ダグラス(Davit Dauglas)への献名

【主な種類と品種】

リムナンテス属の中で、園芸として栽培されているのは本種だけのようです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 鉢植えの場合、水切れすると株が弱りますので、乾燥させすぎないようにします。

タネまき

苗が出回ることはほとんどありませんので、タネを播いて育てることになります。発芽適温は15〜20度ですので、9月下旬〜10月中旬に箱まきします。寒地では春まきとします。

ピートバンや育苗箱にタネが重ならないように播き、覆土は5mm程度にします。

発芽後、本葉が3〜4枚になったらポリポットに植え替えて育苗します。苗の生育がよく、育苗は簡単です。

リムナンテスの花

植え付け

ポットに根が回ったら、花壇やプランターなどに定植します。

花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて、庭土とよく混ぜておきます。植え付けの際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。

苗が生育を始めると、株がどんどん大きくなりますので、定植が遅れないようにします。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

株が横に広がりますので、秋まきで25p、春まきで20pほどにします。

植え場所・置き場所

日当たりと風通しのよいところで育てます。

日常の管理

鉢植えの場合、水切れすると株が弱りますので、乾燥させすぎないようにします。

下葉が少し黄変することがありますので、早めに切り取っておきます。

冬の管理

秋に定植する場合、温暖地では霜除けは不要ですが、寒地では霜よけが必要です。

温暖地の場合も、強い霜は避けたほうがよいので、特に寒い日の夜は、不織布をベタがけしておくと安心です。ただし、朝の冷気が抜けたら不織布を取っておきます。かけっぱなしにしておくと株が蒸れてしまいます。

肥料

リムナンテスは、多肥にする必要はありません。庭植えは、植えつけ場所に有機質肥料を入れ、十分耕しておきます。追肥は特に必要ありません。

鉢やプランターで育てる場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を与え、後は、暖かくなったら液肥を月2回程度与えます。

病気・害虫

アブラムシが付くことがあります。

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