リナリア |
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【リナリアについて】 |
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リナリアは、北アフリカが原産のオオバコ科ウンラン属の秋まき一年草です。園芸品種として栽培されているのは、モロッコ原産のビパルティタ(L. bipartita)とマロッカーナ(L. maroccana)、そして、北アフリカ原産のレティキュラータ(L. reticulata)などが交配された種間交配種です。和名をヒメキンギョソウといいますが、キンギョソウとは別属になります。 小さな花が群がって咲いたところはたいへんきれいで、花色も多彩ですので栽培するのが楽しみな草花です。高性種と矮性種がありますが、プランターや鉢植えには矮性の品種が扱いやすいと言えます。 なお、宿根リナリアは別に取り上げています。 【栽培メモ】 タネは細かいですが、育苗は比較的簡単で、いかにも春らしい美しい花が咲いてくれました。ただし、発芽後の生育がゆっくりなため、焦らずに育てる必要があります。ある程度の大きさになると生育が早くなります。 |
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【リナリアの概要】 |
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草丈 草丈は、通常に30pほどの矮性種をよく見かけますが、切り花用の高性種になると60〜80pになるものもあります。 花 金魚草に似た、小さなパステル調の花を花茎に一杯につけて咲く、かわいい感じの花です。 花壇に群植した株が賑やかに咲いていると、思わず目を引きつけられます。そのせいか、最近では、春の花壇に欠かせないものになってきている感じがします。 花色は、ピンク、白、イエロー、紫、濃桃紅などがあり多彩です。 耐寒性・耐暑性
耐寒性はそれほど強くないので、冬は霜除けをすると安心です。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:やや難しい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Linaria hybrida 学名の説明 Linaria・・・・・ linum(アマ)に由来します。 hybrida・・・・・「雑種の」 bipartita・・・・・「二つに深く裂けた」 reticulata・・・・・「網状の」、「網目状の」 maroccana・・・・・「モロッコの」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ タネから育てる場合は、発芽後の生育がゆっくりですので、気長に育てます。 タネまき タネから育てる場合は、発芽適温が15〜18度ですので、9月下旬〜10月上旬に育苗箱やピートバンにまきます。タネが細かいので、厚播きにならないようにします 立枯病が発生することがありますので、清潔な用土を使用します。好光性種子ですので、覆土はせず、発芽するまで底面給水で管理します。 発芽後の苗の生育は緩慢ですので、本葉が2〜3枚のころに、まずは2号(6p)のポリポットに植え替えます。2号ポットに根が回ってくるころには冬に近づいてきますので、3号(9p)ポットに植え替えてフレームや無加温のビニールハウスなどで育苗を続けます。 早くタネを播き育苗がスムーズにいけば、冬のくる前に定植できるようになります。 植え付け 苗が早く育った場合は、冬の来る前に花壇やプランターなどに定植できますが、花壇に植えた場合は霜除けが必要です。 冬場にフレームなどで育てた苗は、3月になって暖かくなってきたら花壇やプランターに定植します。ただし、余寒に備えて不織布でトンネルをすると生育が早まります。 酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて、庭土とよく混ぜておきます。 植え付けの際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れ、化成肥料も混ぜて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。過湿に弱いので、少し高畝にします。 育苗の手間がかけられない方は、春になると園芸店やホームセンターなどで苗が売られていますので、これを買ってきてプランター植え込めば簡単に楽しむことができます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライトを6:3:1程度に混ぜたものなどを使います。 株間 通常20p程度の間隔で植え付けますが、密植する方が見栄えがしますので、多少詰めて植え込む方法もあります。プランターに植える場合は、15〜20cmの間隔とします。 植え場所・置き場所 水はけのよいところなら、半日陰地でも育ちますが、日当たりのよい場所がよく育ちます。鉢やプランターも日当たりのよいところに置いて育てます。 日常の管理 タネから育てると、徒長することがありますが、そういう場合は摘芯をしてやると草姿が整います。 鉢やプランターで育てる場合は、過湿にすると立ち枯れ病が発生しやすくなりますので、過湿にならないよう注意します。 高性種は、開花の頃になると風雨で株が倒れそうになることがあります。その場合は、早めに支柱を立てて倒伏を防ぎます。 冬の管理 寒さには比較的強いですが、年内に花壇に定植したときは、不織布でトンネルをするなどして霜除けをします。 鉢やプランターに植え込んだ場合は、霜の当たらない軒下の置くようにします。 肥料 植えつけ時に肥料を与えすぎると徒長して、倒れやすくなるだけでなく、茎葉が茂り開花が遅れますので、窒素分の多い肥料は避けた方が無難です。 花壇に植えるときは、化成肥料を1u当たり30gほど与えます。追肥は特に必要ありません。 鉢やプランターに植える場合、市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、植えつけ後、暖かくなってきたら、液肥を2週間に1回程度施します。 用土を調整したときは、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、同様に追肥をします。 病気・害虫 生育期にアブラムシがつきやすいので、見つけたら早めに殺虫剤を散布します。 |
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