リコリス |
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【リコリスについて】 |
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リコリスは、主に日本や中国が原産の代表的な夏植え球根で、ヒガンバナもこの仲間です。原種そのものも美しいですが、園芸品種もたくさんあります。大きくは、春に葉の出るタイプと、花が終わった後、秋に葉が出るタイプに分けることができます。 ヒガンバナの花色は真っ赤ですが、リコリスの仲間には、白、濃い黄色、ピンク、紅色など多彩で、絞りの入る花や花弁の先にブルーの色が入る種類もあります。花の少なくなる8月に咲き始める種類もあり、何種類か植えていると長く楽しめます。 また、いずれも、大変丈夫で庭植えの場合は数年は植えっぱなしにでき、栽培を続けていると分球して増えてきますので、楽しみの多い球根と言えます。 【栽培メモ】 私は、「サカタのタネ」のほか城下農園で何種類か購入して育てていますが、植えっぱなしで年々よく咲いてくれるので、うれしい限りです。 上から2枚目の写真の‘オフホワイト’は広めに植えたので、植えてから10年近くになりますが、植えっぱなしで、毎年、よく咲いていました。 |
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【リコリスの概要】 |
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草丈 40〜70pほどになります。 花 (主な種類と品種を参照してください。) 耐寒性・耐暑性
ナツズイセンなど春に出葉するタイプは、耐寒性が強いです。 花が終わった後、秋に葉が出るタイプは、耐寒性がやや弱く、どちらかというと温暖地向きです。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Lycoris spp. 学名の説明 Lycoris・・・・・ギリシャ神話の海の女神リコリス(Lycoris)に由来しています。 sprengeri・・・・・1800年代後半に南アフリカで植物採取に活動した Herr Sprenger への献名 incarnata・・・・・「肌色の」 |
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【主な種類と品種】 |
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ナツズイセン、ヒガンバナ、ショウキズイセン(ショウキラン)、キツネノカミソリ、スプレンゲリは、別に載せています。
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 庭植えの場合は、数年は植えっぱなしにできます。 ※ 植え替える際は、葉が枯れてから球根を掘り上げ、分球して、すぐに植えつけます。
植え付け 7〜8月頃が植えつけの適期ですが、球根を手に入れたら早めに植え付けます。 リコリスは、庭植えの方が植えっぱなしで手間がかからず、栽培には適していますが、鉢やプランターでも育てられます。 庭に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。 植え付けの深さ 庭に植える場合は、球根の頭が完全に土にかくれてしまうよう、5〜10pくらい土が被る深さに植えつけます。 鉢やプランターに植える場合は、球根の頭と用土が同じ高さになる程度の浅植えとします。 鉢植えの用土 鉢植えの用土は、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1にしたものを使っていますが、問題なく育っています。 株間 庭に植える場合は、10p程度を標準にして、大きい球根はそれより少し間隔を広くします。 鉢植えの場合は、球根の大きさに応じて6号鉢に4〜5球を目安にします。
植え場所・置き場所 庭に植える場合は、水はけがよく日当りのよいところに植えつけますが、半日陰でも、特に問題はありません。 鉢植えも、日当たりよいところで育てますが、夏は半日陰になるところが最適です。 植え替え 庭植えの場合は、数年は植えっぱなしにできます。むしろ、そうした方が花数が年々増えて美しく咲いてくれます。 植えてから5〜6年ほどたつと球根が混みあってきますので、葉が枯れてから球根を掘り上げて分球し、すぐに植えつけます。 鉢植えの場合は、小さい鉢の場合は毎年、大きい鉢やプランターに植えた場合は、2〜3年に1回を目安に植え替えます。 日常の管理 花が終わったら、早めに花茎を切り取っておきます。 また、休眠期に入ると地上部がなくなりますので、目印をしておかないと植えた場所を忘れて必要のない時に掘り返すことになりかねませんので注意します。 冬の管理 リコリスは耐寒性が強いので、温暖地では、霜除け等は特に必要ありません。ただし、ショウキズイセンのように秋に葉が出るタイプは、耐寒性がやや弱いので、寒地では鉢植えにして霜の当たらないところに置くと安全です。 休眠期の管理 初夏になると地上部が枯れて休眠期に入りますが、すぐに植え替えをしないのなら、植え替えができる時まで待ってから掘り上げます。
鉢やプランターに植えている場合は、カラカラにしないで、ときどき軽く水やりします。 ふやし方 植え替えの時に、分球して増やすことができます。 肥料 それほど多肥にしなくてもよく育ちますが、庭に植えるているときは、葉の出たころに化成肥料を株の周りに撒いて土になじませておきます。 鉢やプランターに植えている場合は、植えつけ時に緩効性の肥料を与えます。後は、生育期間中に2〜3回ほど緩効性の固形肥料を置肥します。 病気・害虫 特にありません。 |
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