ヨルザキアラセイトウ

ヨルザキアラセイトウの花
写真 ヨルザキアラセイトウ
撮影時期 2021.3.18
栽培状況 秋まき後、庭植え

科名

アブラナ科

属名

アラセイトウ属

学名

Matthiola longipetala

園芸分類

秋まき一年草

別名

ナイトセンテッドストック

原産地

ユーラシア

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

3〜4月

【ヨルザキアラセイトウについて】

ヨルザキアラセイトウは、ストックと同じアラセイトウ属の秋播き一年草です。英名をナイトセンテッドストックというように、開花は夕方になり、日が射す頃には閉じてしまいます。強い香りではありませんが、顔を近づけると、ほんのりとよい香りが漂ってきます。

ストックと異なり、一重の花で派手な色彩ではないことと夕方にならないと咲かないためか、ほとんど栽培されることはありません。しかし、はかなげな印象でなかなか風情があります。

【栽培メモ】

秋播きにして、花壇に定植するところまでは問題はなかったのですが、栽培途中で根腐れする株が相当に出ました。過湿になりすぎたのかもしれません。

写真の株は、10時ごろまで日が当たらない場所に植えていましたので、撮影をした9時ごろでもよく咲いていました。ただし、夜にはよい香りがしますが、写真を写した頃には、香りはなくなっていました。

【育て方は下へ ↓ 】

【ヨルザキアラセイトウの概要】

草丈

30pほどになります。

一重の淡いピンク色の花が夕方に咲き始めます。夜になると、ほんのりとよい香りがします。

ヨルザキアラセイトウの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 弱い

耐寒性があり、霜除けをせずに冬を越しました。耐暑性はありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Matthiola・・・・・イタリアの医師で博物学者の P.A.Mattioli への献名

longipetala・・・・・「長い花弁の」

【主な種類と品種】

アラセイトウ属では、ストックがよく栽培されています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 立ち枯れ病が発生しやすいので、その点に注意が必要です。

タネ播き

9月中旬〜10月上旬がタネまきの適期です。箱まきにして、薄く覆土します。まき時が遅くなると、苗が十分に育たないので、適期に播くことが大切です。

箱まきした場合は、発芽後、本葉が2〜3枚になったらポリポットに植え替えます。

植え付け

酸性土を嫌いますので、花壇に植え付けるときは、定植する前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。

タネを播いて育てた株は、ポットの底に根が回ったら花壇やプランターに定植します。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

ヨルザキアラセイトウの花

株間

20pほどにします。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。ただし、日が当たると花が萎れてきますが、10時頃まで日陰になる場所であれば、朝方でも花がきれいに咲いてくれます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てますが、開花中は、朝方は日陰になるところに置くようにします。

日常の管理

鉢やプランターで育てる場合は、過湿にならないよう注意します。

冬の管理

耐寒性が強く、庭植えで冬を越します。鉢植えの場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

肥料

花壇に植える場合は、植え付け時に化成肥料を1u当たり30〜50gほど入れて置きます。

鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、暖かくなったら2週間に1回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

特にはないですが、やや立ち枯れ病が発生しやすいと言えます。

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