ヤグルマギク(矢車菊) |
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【ヤグルマギクについて】 |
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ヤグルマギク(矢車菊)は、ヨーロッパ東部から南部原産のキク科ヤグルマギク属の秋まき一年草です。花の姿がこいのぼりの柱に付ける矢車の形に似ていることからこの名前が付いています。 ヤグルマソウと呼ぶ場合がありますが、この名前はユキノシタ科のヤグルマソウ(Rodgersia podophylla)に付けられた和名ですので、本種はヤグルマギクとする場合が一般的です。 ヤグルマギクは、元々は小麦畑に生える雑草から品種改良されたと言われています。ヤグルマギク属の仲間は温暖地ではやや育てにくいものが多いですが、本種は大変丈夫で、この属の中では最も育てやすいと言えます。 【栽培メモ】 タネを播いて、花壇で育てましたが、発芽後の生育が早いので苗を育てるのはいたって簡単でした。また、定植後の手間もかからず、よく咲いてくれました。 花壇に植える場合は、肥料はさほど必要ありません。植え付けのときに、うっかりほかの草花のように化成肥料を与えたため、開花し始めたときに、少し強めの風雨で倒伏しかかってしまいました。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【ヤグルマギクの概要】 |
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草丈 60〜90p程度になります。草丈が30p程度の矮性種もあります。 茎に白色の綿毛が生えているので、全体が白っぽく見えます。 花 白、桃、赤紫、青、紫などの花色があります。 一般的には4〜5月に咲きますが、寒咲き種は12月頃から咲き始めます。 耐寒性・耐暑性
耐寒性が強く、霜除をしなくても冬を越します。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:やさしい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Centaurea・・・・・ ギリシャの植物名 centaurie に由来します。 cyanus・・・・・ 「藍色の」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 定植後、摘芯するとボリュームのある株になります。 タネまき 9月下旬〜10月中旬がタネ播きの適期です。タネが大きく育てやすいので直まきもできますが、箱まきにして育苗したほうが失敗が少ないかと思います。覆土は5mmほどにします。 鉢やプランターで育てる場合は、矮性の品種を選んだ方が管理が楽です。 発芽後、本葉が3〜4枚になったら、3号のポリポットに植え替えて苗を育てます。 植え付け 花壇に植えるときは、あらかじめ苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。 本葉が6〜7枚になってポットの底に根が回ったら、花壇やプランターなどに定植します。 花壇に植えるときは、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり5〜10Lほど入れて、庭土とよく混ぜて植え付けます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(バーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 株間 花壇に植えるときは、25〜30p程度とします。60cmのプランターに植えるときは3株が目安です。 植え場所・置き場所 日当たりと水はけのよいところに植え付けます。水はけが悪いと生育が阻害されます。 鉢やプランターも日当たりのよいところに置いて育てます。 日常の管理 草丈が高くなる品種は、定植後、草丈が10〜15cmほどになったときに摘芯するとボリュームのある株になります。 花が次々と咲きますので手間がかかりますが、終わった花は早めに切り取ると、株の負担が減るとともに見栄えがよくなります。 冬の管理 耐寒性が強く、温暖地では霜除けは必要ありません。 肥料 花壇に植えるときは、やせ地でなければほとんど必要ありません。与えるなら化成肥料を少なに1u当たり20gほど施し、腐葉土(又はバーク堆肥)と一緒に庭土によく混ぜて植え付けます。特に、チッソ肥料を与えすぎると徒長するのでよくありません。追肥は必要ありません。 鉢やプランターに植えた場合は、市販の草花用培養土を使うときは元肥が入っていますので、春になって生育状況を見ながら必要なら液肥を2週間に1回程度与えます。 病気・害虫 アブラムシがつくと生育が妨げられますので、早めに駆除します。 白絹病が発生したら、すぐに株を抜き取ります。 |
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