ヨルガオ

ヨルガオの花
写真 ヨルガオ
撮影時期 2003.9.13
栽培状況 庭植え

科名・属名

ヒルガオ科
サツマイモ属

園芸分類

春まき一年草

別名

ユウガオ

原産地

熱帯アメリカ

用途

庭植え、鉢植え

花期

9〜10月

【ヨルガオについて】

ヨルガオは、熱帯アメリカ原産のヒルガオ科サツマイモ属の春まき一年草で、明治のはじめに日本に入ってきています。

ところで、本種はヨルガオが標準和名ですが、ユウガオとされることがあります。しかし、ユウガオは、ウリ科ユウガオ属の Lagenaria siceraria var. hispida を指します。源氏物語に出てくる夕顔も、ウリ科の方だと言われています。

ただし、園芸上では、写真の花がもっぱらユウガオとして流通しています。おそらく、ヨルガオというのでは、なんとなく風情がありませんし、花が夕方から咲くことなどの理由からだと推測されます。近縁種にアカバナユウガオ(赤花夕顔)Ipomoea muricata)があり、こちらも栽培されています。

【栽培メモ】

タネを播いて育てましたが、丈夫で生育がよく、栽培はごくごく簡単でした。ただし、つるがよく伸びますので、それに備えて丈夫なネットなどが必要になりますが、準備が間に合わなくて困ったことがあります。

【ヨルガオの概要】

ヨルガオの花

草丈

つる性で草勢がとても強く、茎がよく伸びますので、アンドン仕立てにするにしても、かなり大型のものが必要です。

白い大輪の花で、その名のとおり夕方になって開花し、朝になって日が当たり始めるとしぼんでしまいます。

花径は15pほどで、よい香りがします。短日性の草花ですので、9月になってから見ごろになります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

耐暑性が強く、夏の暑さを好みます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい(誘引作業が必要になります)

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Ipomoea alba

学名の説明

Ipomoea・・・・・ギリシャ語の ipo(イモ虫)+ homoios(似た)が語源です。
※ コイルのような花蕾に由来しています。

alba・・・・・「白い」、「白色の」

【主な種類と品種】

アカバナユウガオ(赤花夕顔)は、ヨルガオとは別種で、淡赤紫の花が咲きます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ つるの伸びが旺盛ですので、ネットなどはしっかりしたものを準備しておきます。

タネまき

発芽温度が25度前後と高いので早まきは控え、5月になってからポットに直接まきます。

市販されているタネは傷つけずにまけるように処理されている場合が多いですが、前年に採ったタネを播く場合は、タネの表面を傷つけて、水に漬けてタネが膨らんでいるのを確認してからまきます。

ポットに2粒ほどまいて、覆土は1cmほどにします。発芽したら、丈夫な苗を1本残します。

ヨルガオの花

植え付け

ポットに根が回ったら、庭や鉢などに定植します。

有機質に富んだところを好みますので、庭植えの場合は、腐葉土若しくはバーク堆肥を十分にすき込んでおきます。

ヨルガオの株はとても大きくなり、1株でもそこそこに花を楽しめますので、6月頃、園芸店やホームセンターなどに出回るポット苗を買ってきて植えつければ手軽に花を楽しめます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

庭植えの場合は、30〜40cmほどの間隔にします。鉢植えの場合は、8〜10号程度の大きな鉢を使います。

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

鉢植えはアンドン仕立てにするのが一般的です。庭に植える場合は、ネットやフェンスなどに這わして楽しみます。

翌年も育てるならタネを採っておきます。

肥料

庭に植える場合は、植え付け時に化成肥料を1u当たり30gほど入れ、後は株の状態を見て、追肥します。

鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、月1回ほど緩効性の固形肥料を置肥します。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

チッソ肥料は控えめにします。

病気・害虫

葉を多少食べられるくらいで、他は特にありません。

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