ユーフォルビア(その2)

‘ダイヤモンドスター’の花
写真 'ダイヤモンドスター'
撮影時期 2020.5.17
栽培状況 鉢植え

科名・属名

トウダイグサ科
トウダイグサ属

園芸分類

多年草

別名

(特にありません)

原産地

中米

用途

鉢植え

花期

4〜10月

【ユーフォルビアについて】

ユーフォルビアの仲間はたくさんありますが、その中でも、白い苞が花のように見えて美しい品種を園芸店やホームセンターなどでよく見かけます。その一つが、白雪姫で、これはリューコセファラの流通名だと思われますが秋に見頃になるので別に取り上げています。

ここでは、白雪姫以外の種類を取り上げています。種間交配種(E. hybrid)の‘ダイヤモンドフロスト’ や ‘ダイヤモンドスター’ 、そして、タネから育てることのできるグラミネア種のF1の‘グリッツ’などです。いずれの品種も花のように見えるのは苞ですので、長く咲いているように見えます。

【栽培メモ】

タネが販売されている‘グリッツ’を春に播いてみましたが、冬を越して2年目の初夏になって、よく咲いてくれました。

また、ダイヤモンドスターは、冬の間、土間に入れてあってところ、寒さで枯れることもなく2年目になってもよく咲きました。

【ユーフォルビアの概要】

グリッツの花

草丈

通常の鉢栽培では30〜40pほどでしょうか。

白い花のように見えるのは、花ではなく苞です。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

耐寒性はあリません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Euphorbia

学名の説明

Euphorbia・・・・・ローマ時代の医師 Euphorbus への献名です。

leucocephala・・・・・ギリシャ語の leuco(白い)+ cephala(頭のある)が語源です。

hybrid・・・・・「雑種の」

graminea・・・・・「草のような」

【主な種類と品種】

‘ダイヤモンドフロスト’
E. hybrid ‘Diamond Frost’

開花時期が初夏になります。苞は小さいですが、よく分枝してにぎやかに咲きます。

‘ダイヤモンドスター’
E. hybrid ‘Diamond Star’

ダイヤモンドフロストを八重咲きにしたような品種で、こちらも分枝してにぎやかに咲きます。

‘グリッツ’
E. graminea ‘Glitz’

タネが販売されている品種です。春播きで開花は翌年の初夏になります。こちらも、よく分枝してにぎやかに咲きます。(写真:中)

‘スターブラスト ソフトピンク’
E. hybrid

葉がチョコレート色で、淡いピンクが入るユーフォルビアの種間交配種です。栽培環境により色に濃淡が出ます。(写真:下)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

タネ播き

‘グリッツ’の発芽適温は20度前後ですので、3月下旬〜4月が種まきの適期です。移植を嫌いますので、ポリポットに直接播きます。

覆土は、ハツユキソウと同じく1cmほどにしましたが、まずまずの発芽率でした。

発芽後の生育は比較的ゆっくりで、播き時が遅かったせいもあり、1年目は十分な株にはなりませんでした。2年目になると下から2枚目の写真のようによく咲きました。

ソフトピンクの花

植え付け

‘ダイヤモンドフロスト’や‘ダイヤモンドスター’は5月頃から開花株が出回りますので、通常は、これを買って育てます。耐寒性がないので、鉢での栽培になります。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え替え

植え替えは冬を越して4月頃に行います。その際、株元から二分の一若しくは三分の一ほどを残して切り戻します。

置き場所

日当たりのよいところで管理します。

日常の管理

枝が伸びて草姿が乱れてきたら、切り戻しをします。

冬の管理

耐寒性がないので11月以降は室内で管理します。簡易温室に入れたり土間に取りこんだりしましたが、特に問題はありませんでした。

肥料

元肥として緩効性の化成肥料と、生育期に2ヶ月に1回程度緩効性の固形肥料を置肥をします。

病気・害虫

アブラムシが付くことがあります。

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