カノコユリ

カノコユリの花
写真 カノコユリ
撮影時期 2001.7.17
撮影場所 安芸市にて

科名・属名

ユリ科
ユリ属

園芸分類

秋植え球根

別名

土用百合

原産地

四国、九州、台湾など

用途

庭植え

花期

7月

【カノコユリについて】

カノコユリは、四国、九州、台湾などに自生するユリです。花被の内側が鹿の子模様であることが名前の由来です。花が美しく、また、比較的栽培しやすいことから、よく見かけるユリのひとつです。

基本種は、花被の内側が桃色で、基部に濃い紅色の斑点があって鹿の子模様になりますが、色幅があります。

【栽培メモ】

午後、日陰になる庭に植え付けたところ、よく咲いてくれました。

【カノコユリの概要】

草丈

1〜1.5mほどです。

花径は15pほどで、開花時には花が斜めに傾き、花弁が反り返ります。/p>

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

耐寒性、耐暑性があります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Lilium speciosum

学名の説明

Lilium・・・・・ギリシャ語の leirion(ユリ)が語源です。

speciosum・・・・・「美しい」、「きれいな」

【主な種類と品種】

ユリの仲間は、こちらをご覧ください。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

植え付け

10月中旬〜11月上旬が植えつけの適期です。ユリの球根は乾燥を嫌いますので入手したらすぐに植えつけます。

植えつける1週間ほど前に、苦土石灰を1u当たり50〜100gほど撒いて耕しておきます。

植えつけに当たっては、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて30〜40cmほど掘り起こします。

鉢植えの用土

赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、軽石砂(パーライト)を5:4:1程度に混ぜた用土などを使います。

植え付けの深さ

ユリは、球根から出た茎の土中部分にある根が栄養分を吸収するので、深植えにする必要があります。

目安としては球根の3〜4倍ほどにしますが、もっと深く植えても問題はありません。深く植えると、夏の地温上昇の影響を受けにくくなり、むしろ、ユリに適した環境をつくることになると言えます。

鉢植えの場合は、球根1個もしくは1個半ほど鉢土がかかるように植え付けます。

カノコユリの花

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりと水はけのよいところを好みます。ただし、西日が当たるような場所は避け、午前中日の当たるところが適しています。

鉢やプランターに植えた場合は、風通しのよいところに置きます。春まで地上に芽が出てきませんので日陰でかまいません。春になって芽を出してきたら、日当たりのよい場所あるいは明るい半日陰に置いて育てます。

株間

球根と球根の間に2個又は2個半ぐらいが入る程度にします。

植え替え

植えてから3〜4年ほど経つと、何となく元気がなくなりますので10月〜11月上旬に球根を掘り出します。丁寧に分けてから水洗いをして土を落とし、日陰で乾かしたのち、球根を消毒をします。

消毒をした球根は、日陰で乾かした後、できるだけ早く別の場所に植えつけます。ユリは、乾燥して貯蔵することは不可です。

鉢植えは、毎年新しい用土に植え替えます。

日常の管理

植え付ければ、後は特段の管理は不要ですが、花が終わったらすぐに摘み取ります。

地上部の葉が半分ほど枯れてきたら、地際で切り戻しをします。

夏の管理

鉢やプランターに植えている場合は、梅雨時になったら、雨のかからない場所に移しますが、梅雨明けから夏場は、涼しい半日陰に置きます。

冬の管理

鉢やプランターで育てている場合は、冬場でも、鉢土の表面が乾いてきたら水やりを忘れないようにします。

ふやし方

カノコユリに限らずユリは分球しにくい球根ですが、カノコユリは木子ができますので、これを植えて増やすことができます。

植え替えの時に、木子を取って5cmほどの深さに植え付けます。2年もすると立派な球根になります。

肥料

庭植えの場合は、植え付け時に、土に被せる土に緩効性の化成肥料を混ぜて植え付け、芽が出る頃に追肥します。

鉢やプランターで育てる場合は、庭植えと同様に施肥し、芽が出たときと花後に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

アブラムシがつきやすいので、早めに駆除します。アブラムシはユリの大敵であるモザイク病を媒介するので、特に注意が必要です。

そのほか、水はけが悪いと夏の高温時に白絹病が発生することがあります。

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