マツバボタン

マツバボタンの花
写真 'ソーラーキッズ'
撮影時期 2020.6.15
栽培状況 春まき後、プランターで栽培

科名

スベリヒユ科

属名

スベリヒユ属

学名

Portulaca grandiflora

園芸分類

春まき一年草

別名

ホロビンソウ

原産地

ブラジル、アルゼンチンなど

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

6〜9月

【マツバボタンについて】

マツバボタン(松葉牡丹)は、ブラジル、アルゼンチンなどが原産のスベリヒユ科スベリヒユ属の春まき一年草です。多肉質の葉をもち、夏の日射しの強い中でも地面を覆って広がり、美しい花をたくさん付けます。中でも八重咲きのマツバボタンは、花色も多く華やかですので、よく栽培されています。

草丈も低く、鉢植えやプランター栽培にも向いています。また、乾燥に強く、やせ地でもよく生育します。最近は、終日咲きの品種が増えてきて、午後になっても美しく咲いてくれます。

別名をホロビンソウと言いますが、これは、こぼれダネから毎年発芽して絶えないことに由来します。

【栽培メモ】

タネは細かいですがよく発芽しますので、過湿にならないよう注意すれば、育てるのはさほど難しくはありません。

箱まきにして、ポリポットに植え替え、長方形のプランターに定植してみました。苗の生育が早く、6月になると賑やかに咲くようになりました。

【育て方は下へ ↓ 】

【マツバボタンの概要】

草丈

草丈は、10〜15p程度です。葉は多肉質です。

花は、一重と八重咲きがあります。花径は一般には2.5p程度ですが、大輪は4pになります。

午後になると花を閉じる性質がありますが、この点を改良した終日咲きの品種が出ています。

花色は多彩で、白、黄、桃、淡紅、橙、赤、洋紅色などの花色があります。

マツバボタンの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

耐暑性は強く、夏の暑さに負けず咲き続けます。本来は多年草で、温度さえあれば越冬します。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Portulaca・・・・・portura(入口)に由来します。
※ 実が熟すと、ふたが取れて口が開くように見えることに由来します。

grandiflora・・・・・「大きい花の」

【主な種類と品種】

'サンダイヤル'

夕方まで咲き続ける終日咲きの混合種です。八重咲きで花がとても豪華です。

'ソーラーキッズ'

八重の終日咲きの品種です。草丈は15p程度です。

'ジュエル'

大輪の赤紫色の花で、一重咲きです。温暖地では宿根草になります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 花壇に植える場合は、少し高畝にしておきます。

※ プランターなどで育てる場合は、水のやりすぎに注意します。

タネまき

発芽温度が20〜25度と高いので、早まきは控えます。通常は、4月中旬〜5月に播きます。箱まきが一般的で、タネが細かいので厚まきにならないようにします。

好光性種子ですので、覆土は必要ありません。タネは細かいですが、用土が乾かないように注意さえすれば、発芽は良好です。

発芽後、本葉が3〜4枚になったら、やや小さめの2号〜2.5号のポリポットに植え替えて育苗します。

マツバボタンの花

植え付け

ポットの底に根が回ったら、花壇や鉢、プランターに定植します。

花壇に植えるときは、植え付けの1週間ほど前に苦土石灰を1u当たり100g程度撒いて耕しておきます。

植え付けるときは、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土を深さ20〜30cmほど耕してから植えつけます。その際、植える場所を少し高畝にして、水はけをよくしておきます。

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使うことが大切です。赤玉土、バーク堆肥(腐葉土)、パーライトを5:3:2程度に混ぜたものなどが一例です。

株間

15p程度の株間とします。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。また、過湿を嫌いますので、梅雨時や長雨の続きそうなときは、雨のかからないところに移しておくと安心です。

日常の管理

茎が長く伸びてきたら、その先端を切り取っておきます。

乾燥には強いですが過湿を嫌いますので、プランターなどでは水のやりすぎに注意します。

手間はかかりますが、終わった花をこまめに取り除くと、見た目もきれいですし、株の負担にもなりません。

マツバボタンの花

ふやし方

通常はタネをまいて育てますが、挿し芽がとても簡単で、夏から秋までの間、いつでも挿すことができます。

先端を5〜6p取って、バーミキュライトなどへ挿しますが、少し乾燥気味にした花壇へそのまま挿してもよく発根します。

肥料

庭植えの場合は、やせ地以外はほとんど必要としません。

鉢植えの場合は、10日ないし2週間に1回程度液肥を与えると、よく咲いてくれます。

病気・害虫

病気は特にありませんが、多湿にすると根腐れを起こします。

また、ヨトウムシに花を食べられることがあります。

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