マンサク

マンサクの花
写真 マンサク
撮影時期 2024.1.29
栽培状況 庭植え

科名

マンサク科

属名

マンサク属

学名

Hamamelis spp.

園芸分類

落葉中木

別名

(特にありません)

原産地

本州、四国、九州

主な用途

庭植え

花期

1〜2月

【マンサクについて】

マンサクは、本州、四国、九州に分布するマンサク科マンサク属の落葉中木です。その名前は、早春に咲くことから、「まず咲く」が転じたものと言われています。また、早春に枝一杯に花が咲くところから、「豊年満作」の願いを込めて付けられたとも言われています。

シナマンサク(H. mollis)は、やや開花時期が早く、冬に、枯れた葉が木から落ちないところが特徴です。マンサクより大きな花が咲き、芳香があります。

園芸品種には、マンサクとシナマンサクの交配で作り出された品種が多くあり、赤色やオレンジ赤の花が咲くものもあります。

なお、狭義のマンサクはH. japonica ですが、シナマンサクなども含めてマンサクと呼ぶ場合があります。また、トキワマンサクは常緑性ですが、マンサクとは別属になります。

【栽培メモ】

シナマンサクを庭植えにしていますが、1月中旬頃には咲き始めます。花が咲く頃にも枯葉がたくさん残っていますので、上の写真は見栄えをよくするため枯葉をハサミで切り落としています。

年々、枝数が増えていますが、生育は比較的ゆっくりで、大きくなるには少し年数を要する印象です。

【育て方は下へ ↓ 】

【マンサクの概要】

樹高

(主な種類と品種を参照してください。)

花弁がよじれた線状になっています。基本種は黄色の花ですが交配種には赤褐色などの花が咲く品種もあります。

マンサクの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒、耐暑性が強く、北海道南部以南であれば栽培可能といわれています。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Hamamelis・・・・・ギリシャ語の hama(同時)+ melis(リンゴ)が語源です。
※ 低木は、しばしば花と果実が同時に出てくることをリンネが観察して命名したとされています。

japonica・・・・・「日本の」

mollis・・・・・「柔軟毛のある」

intermedia・・・・・「中間の」、「中間にある」

【主な種類と品種】

マンサク
H. japonica

樹高3〜5m程度になります。黄花で、花弁は細く、よじれます。長さは1pほどです。

シナマンサク
H. mollis

樹高2〜3mで、冬でも枝に葉が残るのが特徴です。マンサクよりも開花時期が早く、大きい花を咲かせます。花付きのよい 'バリダ' という品種があります。

インテルメディア

マンサクとシナマンサクの交雑種で、濃い黄色の花が咲く‘アーノルドプロミス’や赤褐色の花が咲く‘ディアン’などの品種があります。

'ルビー・グロー'

マンサクの交雑種です。赤い花が咲き、一般的なマンサクとは趣が異なります。(写真:下)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 基本の剪定は、花後の3月頃に行います。

植え付け

11〜12月頃が適当です。寒地の場合は3月頃がよいと思われます。腐植質に富んだ肥沃な土壌が適していることから、植えつけ時には、腐葉土やバーク堆肥を庭土とよく混ぜてから植えつけます。

マンサクの花

植え場所

日当たり排水のよいところに植えつけますが、半日陰でもよく育ちます。

ただし、日当たりが悪いと花付きがよくありません。

日常の管理

マンサクは、通常はマンサクの実生苗に接ぎ木したものが販売されています。シナマンサクなどもマンサク同様、接ぎ木苗で販売されていますので、台木から出てくるひこばえは、早めに切り取っておくようにします。

台木のひこばえは勢いがよいので、放置しておくと、そちらに栄養分を取られて、肝心の木がよく育たないということになってしまいます。

剪定

マンサクは、枝数がそれほど多くないので、あまり強い剪定は必要ありませんが、花後に樹形を乱している枝を剪定します。

また、マンサクの花芽は、今年伸びた充実した短い枝の葉の付け根(葉腋)につき、長く伸びた20〜30p以上の枝には花がほとんど咲きません。そこで、12月頃に、伸びすぎた枝の枝元の数芽を残して剪定し、短枝の発生を促します。

肥料

12月ごろに寒肥を与えます。ただし、木がある程度大きくなってきたら、それほど施肥の必要はありません。

病気・害虫

特にありません。

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