マツリカ

マツリカの花
写真 マツリカ
撮影時期 2005.7.10
栽培状況 鉢植え

科名・属名

モクセイ科
ソケイ属

園芸分類

常緑低木

別名

アラビアジャスミン

原産地

インド、スリランカなど

用途

鉢植え

花期

7〜8月

【マツリカについて】

マツリカ(茉莉花)は、インド、スリランカなどが原産のモクセイ科ソケイ属の常緑低木です。白い小さな花ですので、花自体は、特に目を引くということはありませんが、ジャスミンの仲間ですので香りは素晴らしいものをもっています。香りのよさからマツリカ茶(ジャスミンティー茶)などに使われています。

マツリカになんとなく似た印象の花にサンユウカがありますが、サンユウカはキョウチクトウ科サンユウカ属ですので属が異なっています。

ところで、最近は、キソケイがヒマラヤジャスミンと呼ばれたり、このマツリカもアラビアジャスミンという呼び方が増えているようですが、○○ジャスミンという呼び方が好まれるようです。

【栽培メモ】

耐寒性がないので、冬の寒さに気をつける必要がありますが、それ以外は丈夫で育てやすい花木です。

【マツリカの概要】

マツリカの花

樹高

もともと半つる性ですので、大きく成長してくると支柱が必要となります。ただし、園芸店やホームセンターなどでは、樹高が低い直立した状態で売られていますので、鉢植えで育てるとそこまで大きくなるにはかなりかかります。

ひとつの花茎に3個の花をつけます。八重又は半八重の白花で花径2.5〜3pほどです。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

耐暑性は強いですが、耐寒性はありませんので庭植えでは冬を越せません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(冬の保温ができれば)やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Jasminum sambac

学名の説明

Jasminum・・・・・アラビア名 ysmyn をラテン語化したもの。

sambac・・・・・(※ 不詳)

【主な種類と品種】

園芸店やホームセンターなどでは、八重咲きの品種が多く販売されています。なお、ジャスミンの仲間は、こちらをご覧ください。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 樹形が乱れたら伸びすぎた枝を切り詰めますが、時期は花後に行います。

植え付け

耐寒性がないので、鉢植えで育てます。通常は、春に苗木が販売されていますので、これを買って植え付けます。植えられている鉢が小さい場合が多いですが、その場合は、まずは6号ほどの大きさの鉢に植えつけます。

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

置き場所

日当たりのよいところに置いて育てます。ただし、夏場は、鉢が乾燥しすぎないように半日陰に置いて水やりの負担を軽くすると管理が楽になります。

マツリカの花

植え替え

鉢が小さいときは毎年、大きい鉢に植えているときは2年に1回を目安に植え替えをします。時期は、4月中旬〜5月ごろが適期です。

鉢から抜いて、一回り大きい鉢に植え替えますが、根鉢はあまり崩さないようにします。同じ大きさの鉢を使うときは、もう少し多めに古い土を落として植え替えます。

日常の管理

夏場に乾燥させすぎると枯れることがありますので、水切れに注意します。

剪定

樹形が乱れたら伸びすぎた枝を切り詰めますが、時期は花後に行います。

冬の管理

耐寒性が弱く戸外では冬を越せませんので、冬は室内に取り込みます。

軒下に置いてあったところ、葉は落ちましたが何とか冬を越しましたので、関東以西の温暖地では、霜の当たらない軒下で大丈夫かと思われます。もっとも、特に寒い日は室内に取り込んだ方が安全です。

ふやし方

6〜7月に挿し木ができます。

肥料

生育期間中は、定期的に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

特にないようです。

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