ペンタス |
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【ペンタスについて】 |
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ペンタスは、アカネ科クササンタンカ属の春まき一年草です。クササンタンカ属は熱帯アフリカからマダガスカルに分布していますが、園芸品種は、ランセオラータ(P. lanceolata)を基に育成されたものです。 花がとてもきれいなうえに、暑さに強くて、しかも花期が長いという優れた特質を持っています。温暖地では11月下旬まで花を楽しむことができます。 そのうえ、丈夫で、特に目立った病害虫もなく、花壇に群植するとにぎやかに咲いてくれます。 【栽培メモ】 花の終わった株を鉢に取って室内で管理したところ、なんとか冬を越しました。その株を春に花壇に植えつけると、大株になり見事に咲いてくれました。上の写真は、花壇に植えたまま、上から農業用のビニールを被せてトンネルにして冬を越したものです。最近の温暖化で、それでも冬を越せるようになりました。 タネも販売されていますが、微細種子ですので一般的な栽培では、夏までに充実した株に育てるのはなかなか大変です。暖かいところで冬を越せれば翌年にはよく咲いてくれますが、春に苗を買って育てた方が早道と言えます。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【ペンタスの概要】 |
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草丈 販売されている園芸種は、草丈が30〜50p程度です。 ただし、一冬越して花壇に植えると、70p近くになり、株張りも60p近くになります。 花 写真のように、5弁の星の形をした花径1pぐらいの小さな花がたくさん集まって半球状の花房をつくります。 色は、白、ビンク、赤、などの色の他、覆輪になった品種もあります。 耐寒性・耐暑性
耐寒性が弱く、5度以上必要とします。耐暑性は強く、夏でも咲き続けます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:かなり難しい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Pentas・・・・・数字の5が語源です。5弁の星の形をした花に由来します。 lanceolata・・・・・「披針形の」 ※ 披針形とは、笹の葉のように、先がとがり、基部がやや広い形をいいます。 |
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【主な種類と品種】 |
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サカタのタネから、「ニュールックシリーズ」がタネで販売されています。このシリーズは、レット、ピンク、ローズなどの混合です。 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 適宜に摘芯して分枝の多い株にするとにぎやかに咲き続けてくれます。 ※ 終わった花は早めに切り取っておきます。 タネまき あまり一般的ではないかもしれませんが、タネから育てることもできます。発芽適温が25度と高い一方、発芽した後の初期の生育がゆっくりです。ですので、開花時期までに充実した株にするためには、フレームか室内などで早めに播いて育苗する必要があります。 好光性種子でタネが細かいので、清潔で細かくした用土を入れた育苗箱に播きます。覆土はせず底面から吸水させます。 発芽後、本葉が2〜3枚のころに、ポリポットに植え替えて苗を育てます。 植え付け タネを播いて育てた株は、ポットに根が回ったら花壇やプランターに定植します。 花壇に植える場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、化成肥料も撒いて庭土とよく混ぜてから植え付けます。 春になると園芸店やホームセンターなどで苗が売られていますので、これを買ってプランターなどに植えつけると、手間をかけずに楽しめます。 鉢植えの用土 草花用培養土もしくは赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライトを6:3:1程度に混ぜた用土などを使います。 株間 花壇に植える場合は、タネから育てたときは20p程度とします。 早い時期に苗を購入したときは、管理がよければ株がかなり大きくなりますので25〜30p程度は必要です。 60cmのプランターの場合は、3株ほど植え付けます。 植え場所・置き場所 過湿を嫌いますので、日当たりと水はけのよい場所に植えつけます。 鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。 日常の管理 過湿は苦手ですので、鉢やプランターで育てる場合は過湿にならないよう注意します。 適宜に摘芯して分枝の多い株にするとにぎやかに咲き続けてくれます。また、終わった花は早めに切り取っておきます。 冬の管理 ペンタスは耐寒性がないので通常は一年草として扱われますが、鉢植えの株を室内に取り込んで暖かいところに置けば冬を越すことができます。 花壇に植えている株は、11月初旬には切り戻して鉢に取ります。春になって、霜の降りる恐れがなくなってから花壇に植えると、大株になってすばらしくよく咲いてくれます。 また、最近は暖冬傾向ですが、霜が降りないような年は、花壇に植えたまま農業用のビニールを2重に被せておくと冬を越せる場合があります。 ふやし方 挿し芽が可能ですので、バーミキュライトなどに挿して増やすことができます。 肥料 花壇に植える場合は、 化成肥料を1u当たり50gほど施し、腐葉土(又はバーク堆肥)と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。花期が長いので、成育期間中に月に1回ほど化成肥料を追肥します。 鉢やプランターに植えた場合は、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、追肥として緩効性の固形肥料を定期的に与えるか、もしくは液肥を1週間〜10日に1回程度施します。 病気・害虫 あまり気になるような病気はありませんが、アブラムシやハダニがついたことがありました。 |
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