ヘレニウム

ヘレニウムの花
写真 ヘレニウム
撮影時期 2013.9.10
栽培状況 秋まき後、庭植え

科名

キク科

属名

ダンゴギク属

学名

Helenium autumnale

園芸分類

宿根草

別名

ダンゴギク

原産地

北アメリカ中東部

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

8〜9月

【ヘレニウムについて】

ヘレニウムは、北アメリカ中東部原産のキク科ダンゴギク属の宿根草です。花の少ない夏の終わりから秋に花が咲きますので利用価値が高いと言えます。

花は、8月に入るとゆっくりと咲き始めて、次第に花数を増していきます。開花期間が長いので、長く楽しめる宿根草です。

ダンゴギクという和名は、花の中心部が盛り上がって半球のようになっていることに由来します。また、属名は、トロイ戦争の原因となった美女ヘレナに由来しますが、命名者にはそれほど美しい花と映ったのでしょうか。

【栽培メモ】

以前に、国華園からタネが販売されていたので、秋に播いてみたら、途中枯れる株も少しありましたが期待どおりの花が咲きました。大半は宿根し、翌年もよく咲いてくれました。

【育て方は下へ ↓ 】

【ヘレニウムの概要】

草丈

よく草丈が伸びる宿根草で、60〜120pほどになります。

ただし、摘芯をすることによって、草丈を低く抑えることができます。

3pほどの小さな花をたくさん付けてにぎやかに咲きます。

黄色の花をよく見かけますが、紅橙色や赤褐色の花が咲く園芸品種があります。

ヘレニウムの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

冬は地上部が枯れ込みますが、よく見ると晩秋には来春に伸びる新しい芽が出ています。

耐寒性は強く、温暖地では問題なく冬を越します。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Helenium・・・・・スパルタ王メネラオスの妻であるトロイの美女ヘレン(Helena)に由来しています。

autumnale・・・・・「秋の」

【主な種類と品種】

‘インディアンサマー'

赤色の代表種です。

‘ブルテンティスク'

黄花の代表種です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 6月頃まで摘心を行うと、草丈が低くなり、茎もたくさん出て花時がにぎやかになります。

タネまき

ヘレニウムは、苗から育てることが多いですが、タネから育てることもできます。タネは、秋まき、春まきいずれもできますが、寒さの厳しい地域は春まきになります。秋まきの場合は9月中旬〜10月上旬、春まきの場合は3月下旬〜4月下旬に播きます。

清潔な用土を入れた育苗箱やピートバンに播き、覆土は2mm程度にします。本葉が3〜4枚のころポリポットに植え替えて苗を育てます。

ヘレニウムの花

植え付け

タネから育てた株は、ポットに根が回ったら花壇やプランターなどに定植します。

秋まきの場合、寒さが来る前にしっかりと根が張れるよう、定植の時期が遅れないようにします。

苗の植え付けは、春、秋いずれでもかまいません。連作を嫌いますので、花壇に植えている苗を植え替えるときは、別の場所に植え付けます。

花壇に植えつけるときは、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植えつけます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

花壇に植えるときは25〜30pほどにします。60cmのプランターの場合は、3株ほど植え付けます。

植え場所・置き場所

日当たりのよいところに植えつけます。水はけがよくないと立ち枯れ病が発生しやすくなります。また、日当たりが悪いと花付きが悪くなります。

鉢やプランターも日当たりのよいところに置きます。

植え替え

花壇に植えた場合は、3〜4年は植えっぱなしにできます。株が混み合ってきたら、株分けを兼ねて春先又は秋のいずれかに行います。

鉢やプランタープランターの場合は、毎年、もしくは2年に1回を目安に植え替えます。

日常の管理

6月頃まで摘心を行うと、草丈が低くなり、茎もたくさん出て花時がにぎやかになります。

鉢やプランターで育てるときは、成育期間中は、乾燥させ過ぎないよう管理します。

ヘレニウムの花

冬の管理

冬になったら枯れた茎を地際で切り取っておきます。耐寒性がありますので、戸外で冬を越します。

ふやし方

植え替えの時に、株分けで増やすことができます。

肥料

花壇に植える場合は、植えつけ時に化成肥料を1u当たり20〜30gほど施します。肥料を与えすぎると徒長して倒れやすくなるので、控えめにします。

鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、4〜6月の間に、1ヶ月に1回程度緩効性の固形肥料を追肥として与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

立枯病が発生することがありますので、必要なら土壌消毒をしておくと安心です。そのほか、ハダニがつくことがあります。

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