ポレモニウム |
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【ポレモニウムについて】 |
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ポレモニウムは、ハナシノブ科ハナシノブ属の宿根草です。狭義のハナシノブ(P. kiushianum)は、九州の阿蘇の草原にだけ自生していますが、絶滅危惧種に指定されています。 この属は、ヨーロッパの北部や中央部などがにも分布していて、欧米では、ヨーロッパなどが原産のセイヨウハナシノブとも呼ばれるカエルレウム(P. caeruleum)などがよく栽培されているようです。また、エゾハナシノブ(ssp. yezoense)は、本種の変種で、北海道や青森県に自生していて園芸品種もあります。 ハナシノブ属の宿根草は、いづれも耐寒性は強いですが耐暑性が弱く、関東以西の温暖地では夏を越すことは難しいと言えます。 【栽培メモ】 国華園からボレアレ(P. boreale)の‘ヘブンリーハビット’のタネが販売されていましたので秋に播いて庭に植えてみましたが、栽培はそれほど難しくはなく、まずまずの花を見ることができました。 もっとも、日当たりのよいところに植えていましたので、花後に枯れてしまい宿根することはできませんでした。 その後、秋まきにして育てましたが、最近の温暖化の影響で、苗はよく育っても開花時期が高温になり思うように咲いてくれません。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【ポレモニウムの概要】 |
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草丈 40〜50pほどになります。 花 1株から数本の花茎が伸びて、ごく小さな花が咲きます。主にブルー系の花が出回っています。 耐寒性・耐暑性
耐寒性は強いですが、耐暑性は弱く寒冷地以外は夏越しが困難です。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 (温暖地では)やや難しい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Polemonium・・・・・ポントス(アナトリア地方の地名)の王 Polemon に由来すると言われています。 caeruleum・・・・・「青色の」 boreale・・・・・「北の」、「北方の」 carneum・・・・・「肉色の」、「肉紅色の」 yezoense・・・・・「北海道の」 kiushianum・・・・・「九州の」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 鉢植えは、過湿にならないようにします。 タネまき 発芽適温は、20度前後ですので9月下旬〜10月中旬がタネまきの適期です。播く時期が遅くなると、春までに充実した苗になりにくいので適期に播くようにします。 箱播きにし、覆土は、タネが隠れる程度にします。発芽まで2〜3週間かかりますので、用土が乾かないようにします。 発芽後、本葉が3〜4枚ほどになったらポリポットに植え替えて苗を育てます。 植え付け 本葉が6枚ほどになり、ポットの底に根が回ったら、花壇やプランターなどに定植します。 花壇に定植する際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れ、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。 なお、ポレモニウムは開花時期が遅く、秋まきにして育てた場合、梅雨時になって花が咲きます。ですので、温暖地に限って言えば、花壇に植えると過湿で枯れてしまうことが多くなります。ですので、鉢やプランターの方が栽培しやすいと言えます。 鉢植えの用土 水はけのよい用土を使います。市販の草花用培養土にパーライトを2割ほど混ぜたもの、もしくは、赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライトを5:3:2程度に混ぜた用土が適しています。 植え場所・置き場所 水はけと日当たりのよいところを好みますが、夏は半日陰で管理します。ただし、温暖地の場合は、開花後は夏越しが困難と言えます。 日常の管理 多肥にすると根ぐされを起こしやすいので注意します。また、鉢植えにしてあった株が、やや多湿になり一部が開花時期にダメになりましたので、気温が高くなってくると、乾燥させすぎてもいけませんが過湿にならないようにします。 冬の管理 耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。 肥料 花壇に植える場合は、植え付け時に化成肥料を1u当たり30gほど入れ、後は株の状態を見て、必要なら追肥として3月に化成肥料を株元に施します。 鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、暖かくなったら2週間に1回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。 病気・害虫 特にはありませんが、多湿による根グサレに注意します。 |
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