ボーモンティア

ボーモンティアの花
写真 ボーモンティア・グランディフローラ
撮影時期 2023.5.16
栽培状況 鉢植え

科名

キョウチクトウ科

属名

ボーモンティア属

学名

Beaumontia

園芸分類

つる性木本

別名

オオバナカズラ

原産地

インド亜大陸、東南アジアなど

主な用途

鉢植え

花期

5月

【ボーモンティアについて】

ボーモンティア属は、インド亜大陸、東南アジアなどが原産のキョウチクトウ科のつる性の木本です。この属の中ではグランディフローラ(Beaumontia grandiflora)とムルチフローラ(B. multiflora)が植物園の温室などで栽培されているようです。

熱帯花木の中でもあまりなじみのない木ですが、甘い香りの白い大きな花が咲きます。

【栽培メモ】

鉢植えにして冬が来る前に室内に取りこんでおいたところ、葉を落とすことなく冬場を乗り切りましたので、寒さに弱いとは言え、極端に弱いということはありませんでした。

樹高が60pほどでしたので、花はしばらく先かなと思っていたところ、4月に入る頃にチョコレート色の蕾がたくさんつきました。その後、1ヶ月以上かかりましたが無事に開花しました。ですので、温室がなくても花は十分に楽しめます。

【育て方は下へ ↓ 】

【ボーモンティアの概要】

樹高

つる性で2m以上に伸びるようですが、剪定をすることによって樹高を抑えることができます。

なお、グランディフローラは、木が小さいうちはつる状にはなりません。

花径が8〜10cmほどの白い花が咲きます。花には芳香があり、夜になるとより香ります。それほど強いものではなく、ほんのりとした香でした。

温室で咲いている花を見ると全体が白いですが、通常の栽培では花弁の縁は淡いピンク色になります。

ボーモンティアの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

耐暑性は強いですが耐寒性が弱く、5度以上は必要とされています。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

(冬の保温ができれば)比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Beaumontia・・・・・19世紀イギリスの王族であったダイアナ バーモントに因みます。

grandiflora・・・・・「大きい花の」

multiflora・・・・・「多花の」

【主な種類と品種】

グランディフローラとムルチフローラが栽培されているようです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 冬は室内に取りこめば、冬を越すことができます。

植え付け

園芸店やホームセンターなどに出回ることはほとんどないと思われますので、種苗会社のカタログやネットを通じて入手します。

耐寒性が弱いので、鉢での栽培になります。苗木を入手したら二回りほど大きな鉢に植え付けます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、もしくは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

置き場所

日当たりのよいところに置いて育てます。

ボーモンティアの花

植え替え

2年に1回を目安に、5月ごろに植え替えます。植え替える際は、表土と鉢土を適宜に落とし、一回り、もしくは二回り大きい鉢に植え替えます。

日常の管理

夏場は鉢土が乾燥しやすいので、水切れさせないようにします。土の表面が乾いてきたらたっぷりと水やりをします。

剪定

苗木を見る限り、それほどつるが伸びるようには見受けられませんが、枝が伸びすぎたら切り戻しをします。

冬の管理

耐寒性が弱いので寒くなってきたら室内に取り込みます。水やりは控えめにし、肥料も必要ありません。

肥料

4〜10月ごろまで、緩効性の固形肥料を定期的に置肥します。

病気・害虫

カイガラムシやアブラムシが付くことがあります。

ページのトップに戻ります。このページのトップへ
一覧へ戻ります。一覧に戻ります。