ボタン |
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【ボタンについて】 |
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ボタン(牡丹)は、百花の王と言われますが、豪華さの点でボタンの右に出るものはない様に思われます。原産は中国で、早くから日本に伝わり、平安時代の「蜻蛉日記」などには、ボタンを鑑賞していたことが書かれています。 西日本ではゴールデンウィークにボタンが咲いてくれて、ボタン園に出かけるのに丁度よいタイミングでしたが、最近は、温暖化のせいか、少し早くなっているような気がします。勿論、年によって前後はありますが。 ずいぶん昔になりますが、室生寺のシャクナゲを見て、長谷寺へ回り、お寺のボタンを初めてみたときのすばらしさは今でもよく覚えています。ちょうど、小雨が降った後で、花がしっとりとした感じで、格別美しかったような気がします。 残念ながら、高知県のような温暖地はボタンの栽培には、あまり適しておらず県内では美しい花を見る機会が多くありません。 写真は、大根島の「由志園」で写したものですが、ここの牡丹園も長谷寺に劣らず本当に素晴らしいものでした。その年は、連休の前半に行きましたが、ちょうど満開になっていましたのでボタンのすばらしさを堪能できました。 【栽培メモ】 香南市野市町でも花を咲かせることはできますが、木の生育がそれほど思わしくなく、大株にすることは容易でないように思いました。温暖地に植えるなら、午後は日陰になるようなところでないと、あまりよい結果は期待できません。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【ボタンの概要】 |
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樹高 1〜1.5mほどの高さになります。 花 花は、まさに豪華絢爛、百花の王にふさわしいものです。花径は20pを超えるものもあります。 八重咲き、獅子咲き、千重咲きなど花形も多く、花色は、白、淡桃、桃、濃桃、紅、深紅、藤色、紫と多彩です。 また品種は少ないですが黄色もあります。 耐寒性・耐暑性
ボタンは、比較的冷涼な気候を好み、高温多湿を苦手としていますので、どちらかと言うと、関東以西の温暖地の平野部よりも寒冷地に向いていると言えます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 比較的やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Paeonia・・・・・ギリシャ神話の医神 Paeon に因みます。 suffruticosa・・・・・「亜低木の」、「亜低木状の」 |
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【主な種類と品種】 |
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百花の王と言われるだけに、たくさんの品種があります。 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 関東以西の温暖地では、夏の強い西日が当たらない場所に植えつけます。 植え付け 植え付けは、必ず秋に行います。移植は好まないので、後で植え替えの必要のない場所を選びます。 庭植えにするときは、植え穴を大きく掘り、腐葉土かバーク堆肥を掘り出した土の3〜4割ほど入れて、土とよく混ぜて植え付けます。その際、接ぎ木苗は、植える場所を高めに盛り上げ、接ぎ木した部分が5〜7cmほど土中に埋まるぐらいに植えつけます。 植え付けたら支柱を立て、寒さの厳しいところでは、ワラなどでマルチをします。 ボタンは植え替えを嫌いますので、鉢植えで育てる場合は、10〜12号の大鉢を使います。鉢底に鉢底石を入れ、接ぎ木部分が5cmほど土中に埋まる程度に植え付けます。 鉢植えの用土 赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。 植え場所 花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。ただし、関東以西の温暖地では、夏の強い西日が当たらない場所に植えつけます。 鉢で育てる場合も日当たりのよいところに置きますが、夏場は半日陰になるところで育てます。 植え替え 鉢植えで育てている場合は、3〜5年して生育が悪くなってきたら植え替えます。時期は、植え付けと同様10月頃に行います。 表土根先の土を丁寧に落として、新しい用土で植え替えます。 日常の管理 花後の手入れとして、花が終わったら、早めに花梗を切り、木の負担を軽くしてやることが大事です。 剪定 花芽が8月頃までにでき、この花芽が翌年の5月ごろに咲きますので、11〜12月頃か2月ごろの落葉後の冬の剪定は、花芽の付いていない枝や不要な枝を切り詰める程度にします。 樹高を低く抑える場合は、花が終わった5月下旬ごろ、その年に伸びた枝の葉腋にある芽のうち、花芽がほしい位置にある芽を残して、他は切り取っておきます。 肥料 ボタンは多肥を好むので、冬の間に元肥として油カス、化成肥料を混ぜたものを株の周りに与えると、花付きがよくなります。 さらに、花後と9月上旬に油カスと骨粉を等量に混ぜたもの追肥として与えます。 病気・害虫 それほど気になるものはありません。 |
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