ホザキノボタン(穂咲き野牡丹)

ホザキノボタンの花
写真 ホザキノボタン
撮影時期 2013.8.25
栽培状況 鉢植え

科名・属名

ノボタン科
シコンノボタン属

園芸分類

常緑低木

別名

アツバノボタン

原産地

ブラジル

用途

鉢植え

花期

8〜10月

【ホザキノボタンについて】

ホザキノボタン(穂咲き野牡丹)は、ブラジル原産のノボタン科シコンノボタン属の非耐寒性の低木です。本来は常緑ですが、寒さに遭うと葉を落とします。

同属のシコンノボタンとは咲き方(花序)が異なっていて、その名のとおり穂状に花が咲きます。一輪の花の寿命は長くありませんが、つぼみがたくさん付くので、散っては咲き、散っては咲きというように咲き進んで長い間咲いてくれます。

特徴は、花だけでなく、種小名のとおり、葉がとても大きく立派なことです。最下段の写真にカエルが写っていますが、葉の大きさがわかるかと思います。葉にはシコンノボタンと同様の繊毛があります。

【栽培メモ】

シコンノボタンと同じように耐寒性が弱いですが、その点を除けば丈夫で病害虫の発生も少なく、育てやすい花木と言えます。

10号程度の大きな鉢に植えて枝を4本ほど伸ばしたところ、花茎が3本立ち上り、よく咲いてくれました。

【ホザキノボタンの概要】

ホザキノボタンの花

樹高

1〜1.5mほどになります。

花径3cmほどの赤紫の花が穂状に咲きます。花穂の長さは25〜30cmほどです。

咲き始めは1〜2輪ですが、すぐにたくさんの花が咲いてきます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

耐寒性が弱いので冬は屋外に置けませんが、室内であれば葉も落ちず問題なく冬を越します。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

(冬の保温ができれば)比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Tibouchina heteromalla(= T. grandifolia)

学名の説明

Tibouchina・・・・・原地の人々がこの植物に付けていた名前に因みます。

heteromalla・・・・・「異なる毛の」

grandifolia・・・・・「大きな葉の」

【主な種類と品種】

シコンノボタンの仲間は、こちらをご覧ください。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 伸ばす新芽を制限すると花芽がつきやすくなります。

植え付け

園芸店やホームセンターなどで、開花株が売られていますので、これを買って育てることになります。耐寒性が弱いので、通常は鉢での栽培になります。

ホザキノボタンの花

購入した株は小さい鉢に植えられている場合がほとんどですので、その場合は、根鉢をあまり崩さないようにして、まずは7〜8号の大きい鉢に植え替えます。

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

置き場所

日当たりのよいところに置かないと花を楽しむことはできません。

植え替え

十分に暖かくなった4月中旬以降に、植え替えをします。

鉢が小さいときは毎年、大きい鉢に植えているときは2年に1回を目安に植え替えをします。

鉢から抜いて、表土と根鉢の三分の一ほど土を落として、一回り大きい鉢に植え替えます。同じ大きさの鉢を使うときは、もう少し古い土を多く落として植え替えます。

日常の管理

丈夫な花木ですのであまり心配はいりませんが、水切れしないように注意します。

春になったら新芽が動き出しますが、全部の新芽を伸ばさず木が小さいときは1〜2芽、大きい株なら3芽ほどを伸ばすようにすると花芽がつきやすくなります。

剪定

鉢植えで育てるには少し樹高が高くなりますので、花後に切り戻しをして、新芽が少し出たくらいで冬を越したほうが管理が楽です。

ホザキノボタンの花

ふやし方

花後に切り戻しをした枝先を挿木してみました。時期が遅いかなと思いましたが、無事に発根してくれました。

冬の管理

耐寒性が弱いので、冬は、室内に取り込み、水やりは控えめにします。

肥料

植え付け、植え替え時に緩効性の化成肥料を施し、後は、生育期間中、定期的に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

特にありません。

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