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ボロニア |
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科名・属名 |
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ミカン科 |
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園芸分類 |
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非耐寒性常緑小低木 |
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別名 |
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(特にありません) |
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原産地 |
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オーストラリア |
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用途 |
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鉢植え |
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花期 |
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3〜5月 |
【ボロニアについて】
ボロニアは、オーストラリア原産のミカン科の花木で、花付きがとてもよいことと、香りも楽しめることから人気のある花木です。また、花は、それぞれの品種ごとに特色があって、どれも魅力があります。
ただし、オーストラリア原産で、日本の冬の寒さや夏の高温多湿を嫌います。開花株を買って花を楽しむうえでは問題はありませんが、翌年に、買ったときと同じように花を咲かせるとなると、なかなか栽培が難しいのが残念です。関東以西の温暖地では、寒さよりも夏の高温多湿が難題です。
【栽培メモ】
管理が十分でなかったせいもありますが、夏の高温多湿に弱く、何度か購入した木は、いずれも夏には枯れてしまいました。一年物と割り切ればストレスがたまらないかと考えています。
【ボロニアの概要】
樹高
園芸店やホームセンターなどでは、50p以上のものはほとんど見かけませんが、オーストラリアでは2mほどにはなるようです。
花
釣鐘状の小さな花を、株一杯につけるので、見栄えのする花木です。花色は桃色が一般的ですが、白花もあります。
ミカン科の植物ですので、とてもよい香りがします。
耐寒性・耐暑性
| 耐寒性 | やや弱い |
| 耐暑性 | やや弱い |
暑さ寒さに弱いので、庭植えは困難です。
(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)
栽培難易度
※ 1年だけ育てる場合:やさしい
※ 翌年も育てようとする場合:(温暖地では)かなり難しい
(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)
学名
Boronia spp.
学名の説明
Boronia・・・・・イタリアの植物コレクターの Francesco Borone への献名
pinnata・・・・・「羽状の」
heterophylla・・・・・「異なった葉の」、「異なった葉を持つ」
crenulata・・・・・「円鋸葉状の」
【主な種類と品種】
| ピンナータ (B. pinnata) |
桜色のやさしい色合いの花が株一杯に咲きます。 |
| ヘテロフィラ (B. heterophylla) |
花はスズランに似た形をしています。とてもすばらしい芳香をもっています。(写真:下2枚) |
| クレヌラータ (B. crenulata) |
最近見かけるようになりました。ピナータと比較すると葉が少し丸葉です。(写真:中) |
【 育て方 】 −私はこう育てる−
栽培のポイント
※ 花後に、株を半分程度に切り戻して樹形を整えます。
植え付け
3月に入ったら開花株が園芸店やホームセンターなどに出回るようになります。高温多湿と寒さに弱いので、鉢植えでの栽培になります。
通常は、小さい鉢に植えられていることが多いですので、この場合は根鉢を崩さないようにして、一回り大きい鉢に植え替えます。
鉢植えの用土
酸性の土壌を好みますので、鹿沼土、ピートモス、パーライトを5:3:2程度に混ぜた用土などを使います。
置き場所
秋から春は日当たりのよいところに置きます。
日陰に長く置くと徒長して株が軟弱になり、花の色が薄くなったり、せっかくついたつぼみが落ちやすくなりますので注意します。
植え替え
ボロニアは生長が早いので、根詰まりを起こすと生育が悪くなります。毎年、花後に切り戻しをして植え替えます。
鉢から抜いて、表土と根鉢の土を少し落として、一回り大きい鉢に植え替えます。
日常の管理
生育期間中は乾燥を嫌いますので、乾燥させすぎないよう水やりには特に注意します。
とは言え、過湿も嫌いますので、鉢土の表面が乾いてきてから十分に水やりをします。
剪定
花後に、株を半分程度に切り戻して樹形を整えます。
夏の管理
高温と多湿を嫌いますので梅雨時から夏は雨のかからない、涼しいところに置くようにした方が安全です。とはいえ、関東以西の温暖地では、夏越しは、なかなか厳しいと言えます。
冬の管理
冬は室内の日当たりのよい場所で管理します。
ふやし方
6月ごろに挿し木ができます。新芽が固まったら5〜6cmほど切って鹿沼土などに挿します。
肥料
植えつけ、植え替え時に緩効性の化成肥料を用土に混ぜておきます。
後は、4〜6月と9〜10月に液肥を2週間に1回程度与えます。
病気・害虫
特にないようです。