ピティロディア

ピティロディアの花
写真 ピティロディア・テルミナリス
撮影時期 2010.4.30
栽培状況 開花株購入

科名

シソ科

属名

ピティロディア属

学名

Pityrodia terminalis

園芸分類

常緑低木

別名

(特にありません)

原産地

オーストラリア

主な用途

鉢植え

花期

4〜5月

【ピティロディアについて】

ピティロディアは、オーストラリア原産のシソ科の常緑低木で、20種ほどが知られているようです。このうち、国内で流通しているのは、枝葉の白毛が美しいシルバーリーフが特徴でピンクの花が咲くテルミナリス(P. terminalis)という種類です。

フェアリーピンクという名前で呼ばれることもありますが、これは品種名というよりも流通名のようです。園芸店やホームセンターなどでも、それほど見かけることは少ないですが、日本の気候にはあまり適してないことが要因のようです。

【栽培メモ】

秋にポット苗を購入して、冬は無加温のミニ温室に入れていたところ3月になって咲き始めました。その後、残念ながら夏が来る頃には枯れてしまいました。夏の高温多湿が苦手なようです。

【育て方は下へ ↓ 】

【ピティロディア・テルミナリスの概要】

草丈

50p〜1mほどになります。枝葉の白毛が美しいのが特徴です。

ピンクのベル状の花が咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 やや弱い

極端な暑さ、寒さを嫌いますが、冬は霜に当てなければ0度まで耐えるようです。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:比較的やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(温暖地では)かなり難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Pityrodia・・・・・ギリシャ語の pityron(外皮、殻)が語源です。原種のうろこ状の葉に由来します。

terminalis・・・・・「頂生の」 ※ 「頂生」とは、茎や枝の先端に花などをつけることです。

【主な種類と品種】

フェアリーピンクという品種が出回っています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 夏場は、できるだけ涼しいところに置きます。

植え付け

多湿と寒さに弱いので、通常は、鉢植えで育てます。園芸店やホームセンターなどには、春に開花株が出回ることが多いですが、秋にポット苗が出ていることもあります。

購入した株の鉢が小さいようでしたら、花後に大きめの鉢に植え替えます。また、ポット苗の場合は、できるだけ早く、根鉢を崩さないようにして、一回りか二回り大きめの鉢に植え替えます。

ピティロディアの花

鉢植えの用土

水はけのよい用土に植え付けます。私は、赤玉土、軽石砂、バーク堆肥を5:2:3程度にした用土に植え付けていましたが、夏が来るまでは、まずまずというところでした。

置き場所

秋から春の間は、日当たりのよいところに置きます。

オーストラリア原産の植物は、梅雨と夏の高温多湿を嫌うものが多いですが、ピティロディアも同様ですので、梅雨時や長雨になりそうなときは、雨の当たらないところに移します。

植え替え

花後に植え替えをします。

日常の管理

水はけのよい用土に植えて、過湿にならないように管理します。

花が終わったら切り戻しをしておくと、側枝が伸びて花が咲きます。また、秋の終わりに全体を切りもどしておきます。

夏の管理

高温多湿を嫌いますので、風通しのよい涼しいところで管理します。

冬の管理

耐寒性は強くないので、冬は霜の当たらない軒下に置きます。乾燥気味にして水やりは少なくしますが、鉢土がよく乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

肥料

春と秋に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

特にはないようです。

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