ヒメリュウキンカ

ヒメリュウキンカの花
写真 'ダブルブロンクス'
撮影時期 2008.3.22
栽培状況 鉢植え

科名

キンポウゲ科

属名

キンポウゲ属

学名

Ranunculus ficaria

園芸分類

宿根草

別名

(特にありません)

原産地

ヨーロッパ、北アフリカ

主な用途

鉢植え、庭植え

花期

3〜4月

【ヒメリュウキンカについて】

ヒメリュウキンカは、ヨーロッパや北アフリカ原産のキンポウゲ科キンポウゲ属の宿根草です。リュウキンカという名前がついていますが、リュウキンカ属ではありません。ですので、当然のことながら栽培法が異なりますので、その点、注意が必要です。

ハート型の葉と早春に咲く輝くような黄色の花が魅力で、園芸品種も出回っています。ただし、一重の在来種は繁殖力が強く、花壇に植えて放置しておくと、どんどん広がっていきますので、植える場所には注意が必要です。

【栽培メモ】

一重の在来種は、丈夫で栽培は非常に簡単です。庭のあまり日当たりのよくないところに植えた株もよく咲いてくれます。ただし、塊根が散らばってあちこちに芽を出すので、これには少々手を焼いています。

八重咲きの園芸種は、鉢植えで育てていましたが、在来種ほどではないもののこちらも丈夫でした。ただし、冬には地上部がなくなることから、名札を立てていなかったのでうっかり処分をしてしまったことがあります。

【育て方は下へ ↓ 】

【ヒメリュウキンカの概要】

草丈

10〜20pと小型の宿根草です。

花径は2〜3pほどの花で、一重のほか、園芸種には八重咲きもあります。

花色は黄色が一般的ですが、白やクリーム色などの花もあります。

ヒメリュウキンカの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い(夏は休眠)

耐寒性があります。夏は休眠しますが、庭植えは植えっぱなしにできます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Ranunculus・・・・・rana(蛙)の縮小形
※ 美しい花にしてはへんてこな属名ですが、この属の多くが湿地に自生することに由来します。

ficaria・・・・・「イヌビワ属の果実の形に似た」

【主な種類と品種】

ダブルブロンズ

黄金色の八重咲き品種です。

アルプスフロラプレナ

淡緑色の八重咲き品種です。

コラレット

オトメリュウキンカとも呼ばれる丁字咲きの花です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 庭植えの場合は、植えっぱなしにできます。

※ 在来種を植える場合は、増えすぎないようにします。

植え付け

ヒメリュウキンカは、草丈がそれほど高くなりませんので、庭植えのほか鉢やプランターで育てるのにも向いています。庭植えの場合、一重の在来種は増えすぎて困ることになりかねませんので、他の草花と競合するような場所は避けた方が賢明です。

植え付けは、9月ごろが適期です。庭に植えるときは、深さ20〜30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

置き場所

日当たりのよいところで育てますが、日当たりが多少よくなくても十分に咲いてくれます。

ヒメリュウキンカの花

植え替え

庭植えの場合は、植えっぱなしにできます。株が混みあってきたら、株分けを兼ねて植え替えます。

鉢やプランターに植えている場合は、2年に1回を目安に植え替えをします。時期は、植えつけ時と同じです。

日常の管理

リュウキンカは湿原や湿地に生育しているのに対し、ヒメリュウキンは普通の草花が生育しているところに自生しています。

ですから、リュウキンカと同じように腰水栽培をすると根腐れしてしまうので注意が必要です。

生育期間中は十分に水やりしますが、葉が枯れた後は控えめにします。

休眠期になると、地上部が完全に枯れますので、うっかり掘り返さないよう目印をしておくと安心です。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。

ふやし方

植え替えの時に塊根を分けて増やすことができます。

肥料

庭植えの場合は、肥料を与えなくてもよく生育します。鉢やプランターに植えた場合は、2月から4月ごろまで液肥を月に2回ほど与えます。

病気・害虫

特にはありません。

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