ヒャクニチソウ(百日草) |
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【ヒャクニチソウについて】 |
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ヒャクニチソウ(百日草)は、メキシコ原産のキク科ヒャクニチソウ属の春まき一年草です。ヒャクニチソウ属の中で最も代表的な種がジニア・エレガンス(Zinia elegans)で、単にヒャクニチソウ(百日草)といえば本種を指します。 そのほか、この属の中では、ジニア・リネアリス(Z. angustifolia)やメキシコジニア(Z. haageana)などが栽培されています。また、最近は、ジニア・エレガンスとジニア・リネアリスを交配して作り出されたジニア・プロヒュージョン(Z. hybrida)もよく栽培されるようになりました。 百日草という名前のとおり長い間楽しめますし、草丈の低いものから高性種まで揃っていますので、花壇は勿論、鉢やプランターでも楽しめます。 【栽培メモ】 育苗も簡単で花が大変美しく利用価値が高い草花ですが、ウドンコ病にかかりやすいのが欠点です。年によって被害の程度はありますが、ひどい状況になったこともありますので、早めの防除が必要になります。 また、比較的耐暑性がありますが。最近の猛暑で、やや夏越しが難しくなってきたように思われます。そこで、8月に入ったら切り戻しをするようにしています。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【ヒャクニチソウの概要】 |
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草丈 草丈は、1mの高性種から20p前後の矮性種までそろっており、用途に応じて選べます。 花 花は丸弁のダリア咲き(写真上) が一般的です。 小輪から大輪まで、そして色も、白、黄、橙、桃、赤と豊富な花色がそろっています。 耐寒性・耐暑性
耐暑性が強いので初夏から晩秋まで咲き続けます。ただし、猛暑の夏はやや弱ります。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:やさしい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Zinnia・・・・・18世紀のドイツの植物学者 Johann Gottfried Zinn への献名 elegans・・・・・「優美な」、「風雅な」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 夏が来る前に切り戻しをしておくと、夏越しがしやすくなります。 ※ うどんこ病に注意します。 タネまき 種子は大きく、苗を育てるのは容易です。発芽温度が比較的高いので、あまり早く播くよりも、4月になって播いた方が無難です。早く播く場合は、フレームなどに播いて育てます。覆土は5o程度にします。 発芽後、本葉2〜3枚のときにポリポットに植え替えて、薄い液肥を与えながら育てます。 植え付け 本葉が5〜6枚になりポットの底に根が回ったら、花壇やプランターなどに植え付けます。遅くまで咲きますので、多少、定植時期が遅くなっても花を楽しむことができますが、株張りのよい株に育てようとするなら、あまり遅くならないよう早めに定植します。 花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて、耕しておきます。 植えつけの際、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植えつけます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 株間 20〜30pの間隔をとって植え込みます。標準のプランターの場合は、3株が目安です。 植え場所・置き場所 花壇に植える場合は、日当たりがよいことが大切で、土質はあまり選びません。もっとも、花を十分に楽しむためには有機質に富んだところに植え込みます。 鉢やプランターに植えた場合も日当たりのよいところに置きますが、真夏は半日陰に移します。 日常の管理 花が咲き進んで終わりを迎えた花は、そのままにしておくと見栄えも悪くなりますし、養分を取られますので早めに切り取っておきます。 また、花後に節を3〜4つ残して摘芯をすると、枝数が増えて次の花がたくさん咲きます。 高性種は風雨による倒伏を防ぐため、必要に応じて支柱を立てます。 鉢植えの場合、過湿にならないようならないようにします。逆に、あまり乾燥させすぎると株が衰弱しますので、葉が少し萎れてきたら、たっぷりと灌水をしてやります。 夏の管理 ヒャクニチソウは比較的耐暑性があるとは言え、このところ夏の暑さが尋常ではなく、特に、日当たりのよいところに植えた株は、品種にもよりますが、立ち枯れ病で枯れる株も少なくありません。 そこで、7月下旬には、株を三分の一ほど残して切り戻しをします。こうすることで風通しがよくなり、夏越しがしやすくなります。 肥料 肥料を好みますので、庭植えの場合は、元肥として1uあたり50グラムの化成肥料を施し、成育中に月に1回程度追肥します。 鉢やプランターに植える場合、市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、成育期間中は、夏場を除き、液肥を2週間に1回程度施します。 用土を調整したときは、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与え、後は、同様に液肥を与えます。 病気・害虫 ヒャクニチソウは、ウドンコ病が発生しやすいので早めに薬剤を散布します。 また、雨が続くとボトリチス病で花が腐ってくることがあります。古くなった花は、早めに切り取ります。 |
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