ヒューケラ |
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【ヒューケラについて】 |
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ヒューケラというのは北米原産のユキノシタ科ツボサンゴ属の多年草で、この属には何種類かあるようですが、ツボサンゴとも呼ばれるヒューケラ・サンギネア(Heuchera sanguinea)の他にアメリカーナ((H. americana))や種間交配種が栽培されています。 なお、ヒューケラとティアレアの交配種は、ヒューケレラ(Heucherella)と呼ばれ、もっぱら美しい葉が鑑賞の対象にされています。 ヒューケラは、日陰に強く、マット状になる葉と、品種にもよりますが4〜5月に珊瑚色のきれいな花が咲くので、よく栽培されます。花だけでなく、葉が美しい品種もたくさんで回っており、葉色も緑葉だけでなく赤系などいろいろな品種があります。 高温多湿にやや弱いですが、夏は半日陰の涼しいところで栽培すると関東以西の温暖地でも夏を越すことができます。 【栽培メモ】 最下段の写真以外は、いずれもプランターに植えて、比較的よく育ちましたので、温暖地でも栽培は可能です。ただし、大株になって植え替えまで手が回らなかったときは、蒸れてしまったのか夏場に枯れてしまいました。 ということからして、温暖地では、管理にもよりますが、植え替えなどをきちんとしないと、大株になると夏越しがややむずかしいと言えます。 |
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【ヒューケラの概要】 |
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草丈 草丈は30〜50pほどで、常緑です。 花 長い花茎を伸ばし、その先に赤い小さな花を鈴なりにつけて咲きます。 植えた年は、あまり花が咲きませんが、2年目になるとよく咲いてくれます。 赤色の花が一般的ですが、赤のほか白、ピンクなどがあります。 耐寒性・耐暑性
耐寒性は強いですが、耐暑性はあまり強くありません。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ 1年だけ育てる場合:やさしい ※ 翌年も育てようとする場合:(温暖地では)やや難しい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Heuchera 学名の説明 Heuchera・・・・・ドイツの植物学者 Johann Heinrich von Heucher の献名 sanguinea・・・・・「血紅色の」 americana・・・・・「アメリカの」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 夏は、半日陰で風通しのよい涼しいところで育てます。 植え付け 園芸店やホームセンターなどではポット苗が売られていますので、一般的には、これを買って育てます。植えつけは、春、秋いずれでもかまいません。 温暖地では、ヒューケラの栽培に適した場所を確保するのが難しい場合がありますが、そういう場合は、鉢やプランターで育てます。 鉢植えの用土 用土は、水はけがよいものを使います。鉢植えは、赤玉土4、鹿沼土4、バーク堆肥2の割合にしていますが、特に問題はありません。 勿論、バーク堆肥の変わりに腐葉土でも差し支えありません。 株間 庭植えの場合は、20〜30pほどにします。 鉢植えの場合は、5〜6号鉢に1株、60pの標準型プランターは、3株を目安にします。 植え場所・置き場所 耐暑性はあまり強くないので、温暖地で庭植えするときは、日ざしが長く当たるところよりも、半日陰やあまり日当たりがよくない場所が、むしろ適しています。 特に、夏場は落葉樹の下など日陰になるようなところが最適です。葉の美しい品種は、なおさらです。 土質は選びませんが、水はけのよいところに植えるようにします。 鉢やプランターは、秋から春は日当たりのよいところに置きます。 植え替え 植え替えは、鉢植えは毎年、プランターは2年に1回が目安です。 庭植えは、古株になると、花立ちが悪くなるので、4〜5年に1回、株分けを兼て植え替えます。 日常の管理 鉢植えは、鉢土表面が乾いてから、たっぷりと水を与えます。 夏の管理 鉢やプランターで育てる場合は、花後から初夏と初秋は半日陰で、また、真夏は明るい日陰で育てます。 冬の管理 耐寒性は強いので、鉢植えも戸外の日当たりのよいところで大丈夫です。 鉢植えの場合、水やりは控えめにしますが、あまり乾きすぎないようにします。 肥料 植え付け時に緩効性肥料を与えます。 後は、鉢植えは、春と秋に緩効性の固形肥料を置肥しますが、庭植えは特に必要ありません。 病気・害虫 それほど大きな被害を与えるものはありませんが、アブラムシやナメクジが付くことがあります。 むしろ怖いのは、夏の高温多湿で、株が蒸れて枯れてしまうことがあります。 |
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