パンドレア

パンドレアの花
写真 パンドレア 
撮影時期 2015.5.29
栽培状況 鉢植え

科名

ノウゼンカズラ科

属名

ソケイノウゼン属

学名

Pandorea jasminoides

園芸分類

常緑低木

別名

ナンテンソケイ、
ソケイノウゼン

原産地

オーストラリア、マレーシア

主な用途

鉢植え

花期

6〜10月

【パンドレアについて】

パンドレアは、オーストラリアやマレーシアが原産のノウゼンカズラ科ソケイノウゼン属の常緑低木です。花がとても美しいですが、残念ながら耐寒性がありません。つる性ですので、大鉢に植えて肥培管理をすれば、つるが伸びて花もよく咲いてくれます。

江戸末期に渡来したと言われていて、ソケイノウゼンあるいはナンテンソケイとも呼ばれます。なお、ソケイというのはジャスミンの仲間の Jasminum grandiflorum のことです。

最近出回っている品種には、葉に斑が入っているものがありますので、こうした品種を選べば花のない時は観葉植物としても利用できます。

【栽培メモ】

鉢植えで栽培していますが、温室がなくても上の写真のように、よく咲いてくれます。鉢植えの場合、つるがどんどん伸びるというほどにはならず、アンドン仕立てで間に合っています。

冬場は、土間に取り込んでいますが、寒さで傷むと言うことはありません。丈夫でよく育ち、花も美しいので育て甲斐のある花木だと言えます。

【育て方は下へ ↓ 】

【パンドレアの概要】

樹高

つる性ですが、通常の鉢栽培ですと枝はそれほど伸びません。あんどん支柱に誘引し、また、適宜に剪定することで、1m程度に抑えることができます。

上の写真の木は、育てはじめて10年近くになりますが、90cm〜1mほどです。

花径5〜6pほどで、喉元がピンク〜赤紫で花弁が白〜淡ピンクの花が咲きます。

その他に、桃色の花もあります。

パンドレアの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

耐暑性は強いですが、耐寒性がないので冬は室内で管理します。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(冬の保温ができれば)比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Pandorea・・・・・パンドラの箱(Pandora's box)に因みます。
※ 鞘がパンドラの箱のように見えたからだと言われています。

jasminoides・・・・・「ジャスミンに似た」、「ジャスミンのような」

【主な種類と品種】

喉元がピンク〜赤紫で花弁が白〜淡ピンクの品種のほか、斑入りの‘キャリスマ’(写真:中)という品種が出ています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ つる性ですので、通常は、あんどん仕立てにして楽しみます。

※ 樹形が乱れたら、花が終わった時期に切り戻しをしておきます。

植え付け

5〜6月ごろに花の咲いた株や苗木が園芸店やホームセンターなどに出てきますので、これを買って育てます。耐寒性がないので鉢での栽培になりますが、つる性ですので、通常はあんどん仕立てにして育てます。

販売されている苗木は、通常、小さい鉢に植わっていますので、その場合は、とりあえず6号鉢程度の大きさの鉢に植えつけます。

鉢植えの用土

赤玉土、鹿沼土、腐葉土(又はバーク堆肥)を等量にしたものを使っていますが、特に問題なく育っています。

パンドレアの花

植え替え

鉢が小さいときは毎年、大きい鉢に植えているときは2年に1回を目安に、4月頃に植え替えをします。

植え替えを怠って、根詰まり気味になると花付きが悪くなったり、花が咲かなくなりますので、この作業は欠かせません。

置き場所

日当たりを好みますので、生育期間中は、日当たりのよい戸外に置いて育てます。

日常の管理

過湿にしないよう、鉢の表面が乾いたら水やりします。

剪定

樹形が乱れたら、花が終わった時期に切り戻ししておきます。その後も、伸びすぎた枝は、適宜に切り戻しておきます。

冬の管理

冬は室内の日当たりのよいところに移し、水やりは少なくします。

肥料

多肥を好みますので植えつけ時に緩効性肥料を与え、生育期には1ヶ月に1回ほど緩効性の固形肥料を置肥するか、10日に1回程度液肥を与えます。

病気・害虫

アブラムシがつくことがありますが、これまで、それほどの被害にあったことはありません。

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